内容説明
現代メディア論の教祖マクルーハンが『グーテンベルクの銀河系』に残した「ハイデガーは電子時代の波乗り遊戯を楽しむ」という奇妙な言葉。この文章を手がかりにしてハイデガーとマクルーハンの技術論・メディア論に分け入り、両者の近さと遠さを明らかにする。また、難解で知られたハイデガー『技術への問い』の全文の逐次解釈によってハイデガー哲学の内実を再確認し、情報社会と呼ばれる現代社会の本質を改めて問う。
目次
1 ハイデガーとマクルーハン(ハイデガーは電子時代の波乗り遊戯を…;ハイデガーの技術論;マクルーハンとハイデガー)
2 ハイデガー「技術への問い」を読む(技術の本質とはなにか;ゲシュテル(Ge‐stell)
危険のあるところ、救いもまた育つ)
著者等紹介
合庭惇[アイバアツシ]
1943年生まれ。東京大学文学部哲学科卒。国際日本文化研究センター名誉教授。情報社会論専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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