出版社内容情報
9.11 の衝撃以降、アメリカはテロとの闘いを「戦争」と呼び、それに関するあらゆる情報を機密扱いにする
ことを正当化してきた。政府機関のみならず民間機関も組み込まれた機密情報機関網は、莫大な予算が注ぎ
込まれて巨大な規模に膨れあがり、情報は錯綜し重複し、統御の限界を超えて機能不全に陥っているという。
その実態はどうなっているのか。長年にわたって米国政府の機密情報を取材してきたワシントンポストの敏
腕記者による衝撃的なレポート。
・永遠に続く警戒態勢
・青天井の予算
・機密の全貌は「神のみぞ知る」
・CIA対テロセンター長の暴言
・対テロ防諜組織になったFBI
・「地図に出ていない地図」
・肥大したシステムの非効率
・アメリカ北方軍の誕生
・国内監視活動ばかりが活発に
・すべてを変えた「愛国法」
・CIAによる「指名殺害」
・驚くべき機密情報の流出量
・オバマが引き継いだ「最高機密アメリカ」
……など
【著者紹介】
ワシントンポスト紙記者。国防省や情報機関についての調査報道で知られる。CIA の対テロリズム活動の取材などによって2 度、ピュリツァー賞を受賞。
内容説明
9.11以降、テロとの闘いという大義名分のもとに、アメリカでは雨後の筍のように機密機関が生まれ、膨大な「最高機密」を扱うプログラムが立ち上げられた。1200を超える政府組織、25万人以上の従業者、そして政府から業務を請け負う民間会社の人員を含めると、じつに85万人以上の人間がなんらかの「最高機密」にアクセスしているという異常事態となっている。無数の最高機密に覆われ、ジャングルのごとき迷宮と化したアメリカの現実を、ワシントンポストのベテラン記者らが精緻な取材によって暴き出す。
目次
永遠に続く警戒態勢
トップシークレット・アメリカ
あなた方が知る必要があるのはそれだけだ
神に誓って偽りは申しません
地図に出ていないアメリカの地理
巨大政府と情報のジャングル
一つの国に地図は一つ
不審な行動を通報せよ
機密を扱う人たち
対テロビジネス
無人機作戦
暗黒物質
一つの時代の終焉
著者等紹介
プリースト,デイナ[プリースト,デイナ] [Priest,Dana]
ワシントンポスト紙に25年近く勤め、インテリジェンスや軍関係、医療制度改革などを担当したベテラン記者。ブッシュ政権時代にCIAの秘密収容所を暴いたレポートなどでピュリッツァー賞を2回受賞、ノンフィクションでノミネート1回、その他のジャーナリズム関係の主要な賞をすべて受賞という経歴を持つ。ワシントン在住
アーキン,ウィリアム[アーキン,ウィリアム] [Arkin,William M.]
元アメリカ陸軍情報局の分析官。湾岸戦争以来、国防長官府、CIA、空軍などのために、イラク、ヨルダン、旧ユーゴスラビア、アフガニスタン等で、空爆の被害の実態を調査。アメリカ空軍軍学校先進航空宇宙研究大学院で教鞭をとり、2000年代にはイスラエルのレバノン侵攻後の国連現地調査団のアドバイザー、国連事務総長室のイラク関係のコンサルタントなどを務めている。NBCニュースの軍事アナリストや、ロサンゼルス・タイムスやワシントンポスト紙のコラムニストとしても活躍。バーモント州在住
玉置悟[タマキサトル]
1949年生まれ。東京都立大学工学部卒業。音楽業界で活躍後、1978年より米国在住。駐在員、リサーチ会社勤務などを経て翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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