出版社内容情報
局員の不祥事、海老沢会長の辞任、受信料の大幅な減少、若者の急激なNHK離れなど、テレビ界にあった著者が、危機に立つNHKの問題の本質に迫る。
内容説明
これはNHKがはじめて直面した本格的な危機の原因と問題点と将来の姿を、テレビ界にあった著者が捉えた出色のNHK論である。今回の危機の最大の特徴は羊のようだった視聴者が動きだしたことだ。この本では、受信料の急速かつ大幅な減少、腐敗、若者の視聴率の深刻な低下、番組の偏向など、NHKがかかえる不安要因が白日のもとにさらされている。今後NHKを論じるにあたって、本書は避けて通ることのできない一冊となるだろう。
目次
序章 視聴者が動いた
第1章 NHKはなぜ聖域の怪物となったのか
第2章 放送制度はなぜ穴だらけなのか
第3章 NHKにはなぜ金がたっぷりあったのか
第4章 NHKはなぜ権力となったのか
第5章 若い視聴者がなぜNHKから消えたのか
第6章 視聴者の出番!NHK改造計画
著者等紹介
田原茂行[タハラシゲユキ]
1931年横浜生まれ。54年東京大学法学部卒業と同時にラジオ東京(現東京放送)に入社。編成局編成部社会課を振り出しに、テレビ編成局編成部副部長、ラジオ局編成部長、企画局長などを経て、86年より東京データビジョン社長として文字放送局を開設。91年東京放送を退社。その後スターチャンネル専務取締役をへて、96年~00年まで常磐大学人間科学部教授。現在同学部講師。94年~99年まで放送批評懇談会ギャラクシー賞選奨委員をつとめた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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