内容説明
生きもの小宇宙からのメッセージ。御苑、鴨川、桂川、宝ヶ池、嵯峨野、糺の森、愛宕山、鞍馬山、嵐山、貴船、比叡山…。トンボ、チョウ、ガ、ホタル、オサムシ、クワガタ…。京都生まれ・京都育ちのフンコロガシ研究第1人者が、とっておきの出会いと発見とエピソードを紹介する昆虫探訪記。
目次
第1章 小宇宙・京都の自然(鴨川は天の川;生きものたちの創る風景 ほか)
第2章 京洛・昆虫散歩道(オオセンチコガネ飛ぶ・比叡山;結界線と見張り番たち ほか)
第3章 京洛・昆虫博物誌(オオムラサキ飛ぶ;アサギマダラ飛ぶ水尾・愛宕山 ほか)
第4章 「京都自然学」を考える(今西錦司先生の自然学;魑魅魍魎・神仏 ほか)
第5章 歩き・登り・虫と出会う(日々形状・日々思索;トラツグミとの対峙と対話 ほか)
著者等紹介
塚本珪一[ツカモトケイイチ]
1930年京都生まれ。応用昆虫学。平安学園教諭、北海学園北見大学教授、平安女学院大学教授などを歴任。フン虫の調査研究のかたわら1977年のK2をはじめ10数回にわたりカラコルム等登山隊に参加。現在は自然活動の指導者として全国各地で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takao
2
虫2017/05/28
志村真幸
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著者は日本に棲息するフンコロガシを発見・研究したことで著名な人物。関連の著作が多数ある。 本書は、退職後の京都での日々の暮らしを自由に書き綴ったもの。おそらく新聞などに連載されたものと思われる53篇のエッセイから構成されている。疎水沿いに歩いて研究人生で最初に発見した糞虫を探したり、御所のアオバズクがどんな昆虫を食べているかを調べたり、雲母坂で蝶の観察をしたり。 ただ、あまりまとまった内容ではなく、フンコロガシについても部分的な記述のみ。 よほどのファンなら手に取るのもいいかも。 2019/04/23