バットマンになる！―スーパーヒーローの運動生理学

ゼーア，Ｅ．ポール【著】〈Ｚａｈｒ，Ｅ．Ｐａｕｌ〉/松浦 俊輔【訳】

青土社（2010/09発売）

• サイズ B6判／ページ数 343,／高さ 20cm
• 商品コード 9784791765706
• NDC分類 780.193
• Cコード C0040

内容説明

バットマンはスーパーマンやスパイダーマンと違って普通の人間なのに、どうしてあんなにすごいのか。バットマンの身体能力とそこへの達しかた、維持のしかたを運動生理学、物理学、そして武術の理論から徹底解剖する。

目次

第１部　バットマンの素材―バットマンはどこから始まってどうなったのか（バットマン「以前」―ブルースはどれほどすごかったのか；会ってほしい人がいるの―ブルースの一卵性双生児ボブとヒト・ゲノム　ほか）
第２部　バットマン基礎トレーニング―バットマンの技の土台となる体づくり（筋力と瞬発力をつける―高く、速く飛ぶコウモリほど虫を捕るのか；バットマンの骨を作る―脆いと困るが大きければいいのか　ほか）
第３部　バットマンのトレーニング―バットマンがマーシャル・アーツを習得するまで（ブルース・ウェインからブルース・リーへ―バットケーブで武術を身につける；みんなカンフーをやっていた―バットマンがしていたのは？　ほか）
第４部　夜はダークナイトとともに―仕事中のバットマン（バットマンはぶん殴り、ぶん殴られる―折られないで折れるものは何か；バットボディを強化する―棒や石でバットマンの骨を折れるか　ほか）
第５部　バットマン玉手箱―バットマン道にありそうな落とし穴（負傷と回復―バットマンが崩れるまでどれだけ叩かれるか；バット族の戦い―バットガールはバットマンに勝てるか　ほか）

著者等紹介

ゼーア，Ｅ．ポール［ゼーア，Ｅ．ポール］［Ｚａｈｒ，Ｅ．Ｐａｕｌ］
リハビリに関連する運動生理学者、脳科学者。カナダのブリティッシュコロンビア州ヴィクトリア大学所属。空手と琉球古武術で黒帯

松浦俊輔［マツウラシュンスケ］
名古屋工業大学助教授を経て翻訳家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ヨクト]

御存じバットマンは他のヒーローと違って普通の人間である。では、なぜあんなにすごいのか、誰でもなれるのか、生理学的にバットマンを解剖したタイトルに反して本格的な本だ。遺伝子・体格・武術・環境等々の観点から分析。少年は誰しもが一度はヒーローに憧れたことがあるだろう。僕もそのひとりだ。読んでみてやはりバットマンはすごかった。ただ不可能ではない。類い稀なる努力と恵まれた体格、自己犠牲と正義と貫く心、人前であのコスチュームを着る勇気があれば君もバットマンになれる。

2013/05/05

[ななみ]

実に面白かった！こういったサイエンスお笑いものは日本にもありますが、ここまで専門的につっこんだものはあまりありません。

2011/01/05

[kirakuniikitai]

スーパーマンやスパイダーマンのような特殊能力を持たない普通の人間がヒーローになるにはどれだけ体を鍛えればいいのか。そもそもヒーローとして活躍できるほど体を鍛えあげることは普通の人間にも可能なのか。運動生理学の観点からがっつり考察。ポップな題名とは裏腹に、内容は結構硬派なサイエンス書。

2012/07/25