内容説明
財政破綻した夕張の医療を即断で引き受けた村上智彦医師。自治体の限界、住民のエゴ、地域間格差、少子高齢化…問題山積のなかで、理想の地域医療とまちづくりを追求し挑戦し続ける姿を追う。
目次
第1章 快諾
第2章 発端
第3章 転進
第4章 二人の師
第5章 試行錯誤
第6章 二度目の挫折
第7章 絶望の中の光
第8章 マイナスからの出発
第9章 地域医療を守る闘い
第10章 支える医療
著者等紹介
川本敏郎[カワモトトシロウ]
1948年北海道生まれ。フリーライター。大学を卒業後、出版社に入り家庭実用書や料理雑誌、男性誌、ビジネス誌、書籍の編集に携わる。2000年、多くの料理書を編集するなかで、日本人の食文化の変遷に注目し、三木章のペンネームで『肉じゃがは謎がイッパイなのだ!』(小学館文庫)を執筆。2003年出版社を退社してフリーとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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瑪瑙(サードニックス)
43
村上医師が夕張の病院へ行かれるという事は当時、テレビで知りました。でもその後の事は全く知りませんでした。村上医師だけではなく、たくさんの方々が関わって夕張の医療を、高齢者を、患者さんを、住民の方々を支えて改革していったのですね。ほとんど寝る間もない激務に皆さん、医療ミスを起こさずによく耐えられたものだと、頭が下がります。情熱があれば、それに協力してくれる人も現れるものなのですね。それにしてもお役所、政府、官僚の情けないことといったら…。今調べたら2017年に亡くなられていたのですね。御冥福をお祈り致します2019/04/25
さんた
1
この後、どうなったのか調べてみたら、とても残念な気分になった。 2014/09/18
もじゃ
1
随分と挑発的な言い方をする人だと思った。内容は背景の説明もしてくれるしわかりやすい。全体的に納得できる主張が多かった。気が付くと最後まで一気に読みきっていた2012/05/24