出版社内容情報
道のもつさまざまな味わいを、四季にわたり格調高い筆致で描きあげる。道は友として、また厳しい自然として、いつも人とともにあります。30年ぶりの再版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Willie the Wildcat
66
『日本の絵本100年100冊』で、気になった1冊。季節感はもちろんだが、出会いや別れの場などの直接性と、日々の生活を通した感情が交錯する場である間接性。様々な自然が織りなす四季に、ヒトの”生”を重ねる。お気に入りは『あんずのむら』。”象徴”を中心に据えた道の絵に、日本で再び生活をするまで焦がれていたアメリカ生活当時の心情が重なった。次に『つきのしろいあしあと』。月光が照らす一本道は、(見方により不気味ではあるが)人生の方向性を示す道標とも読み取ることができる。趣のある一冊。2022/10/09
ヒラP@ehon.gohon
21
この道はいつから始まって、どこに行くのだろうという、自分への問いかけのような最初の絵があって、同じ絵で終わる画文集です。 様々な道の絵とともに、自分の歩いてきた道、これから向かおうとする道に、想いをはせました。 淡いタッチで描かれているからこそ、どこか曖昧な自分自身に気づかされました。2023/06/16
わちゃこ
4
画家、堀文子さんの絵本です。みち は私にとっても心惹かれるものです。この先に何があるのか?と、思うと進まずにはいられなくなってしまうのです。2018/03/14