内容説明
観光文化に関する研究は、大学や短大、あるいは専門学校において実践されつつある。また、旅行会社においても観光文化を理解するための企業教育が行われている。これらの研究や教育は様々な地域に及び、文化人類学や社会学、地理学など多くの分野の人々によって行われている。しかし、各地域研究の連携と異なった学問分野間の体系的な教育の整備はまだ発展段階かと思われる。そこで、本書では、観光の行われている地域とその文化について事例を挙げながら概観した。
目次
第1部 観光の考え方(地域・文化・観光論;エコ・ツーリズム;文化観光における真正性と商品化の問題)
第2部 歴史の視点(歴史の中の国際観光;日本人の旅の変遷と航空輸送;先秦時代における中国の旅と宿泊施設について)
第3部 現代の事例(観光と社会文化遺産の保存と再生―スペインの事例を中心に;バリの観光化における「見せる」芸能の生成―文化人類学における観光研究の事例として;オーストラリアにおける観光資源の文化論的研究;山岳霊山における空間利用の垂直的変化)
著者等紹介
徳久球雄[トクヒサタマオ]
北海学園北見大学商学部教授、桜美林大学大学院名誉教授
塚本珪一[ツカモトケイイチ]
平安女学院大学国際コミュニケーション学科教授
朝水宗彦[アサミズムネヒコ]
北海学園北見大学商学部講師、博士(学術)
安村克己[ヤスムラカツミ]
鈴鹿国際大学国際学部観光学科教授、博士(観光学)
山口祐子[ヤマグチユウコ]
桜美林短期大学講師
劉明[リュウミン]
平安女学院大学国際コミュニケーション学科講師
小川祐子[オガワヒロコ]
鈴鹿国際大学国際学部観光学科講師
梅田英春[ウメダヒデハル]
沖縄県立芸術大学音楽部助教授
海野士郎[ウミノシロウ]
アレン国際短期大学進路支援センター兼学生部長、日本オセアニア教育学会理事、日本オセアニア交流協会理事
松井圭介[マツイケイスケ]
筑波大学地球科学系講師、博士(理学)
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