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イースト新書
間違いだらけの憲法改正論議

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  • サイズ 新書判/ページ数 263p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784781650135
  • NDC分類 323.149
  • Cコード C0230

出版社内容情報



倉山満[クラヤマミツル]
著・文・その他

内容説明

自民党改憲案を支持する人に問いたい。あなたが支持する憲法案で、菅直人氏が総理大臣でも大丈夫なのか。いまの日本国憲法を守りたい護憲派の人にも問いたい。日本国憲法は、敗戦のような大混乱や、二・二六事件のような無秩序状態や、大震災のときに菅直人氏が総理大臣であるような状態から守ってくれるのか。「そもそも占領軍に押しつけられた日本国憲法は無効である」と説く気鋭の憲政史研究者が、天皇、人権、議会、内閣、司法、財政、そして第九十六条など、これまで語られてこなかった日本国憲法の矛盾点を突く。

目次

第1章 日本国憲法の何が問題か
第2章 あるべき天皇の規定
第3章 あるべき人権
第4章 あるべき議会
第5章 あるべき内閣
第6章 あるべき司法
第7章 あるべき財政
第8章 あるべき憲法

著者等紹介

倉山満[クラヤマミツル]
1973年、香川県生まれ。憲政史研究者。1996年、中央大学文学部史学科を卒業後、同大学院博士前期課程を修了。在学中より国士舘大学日本政教研究所非常勤研究員を務め、同大学で日本国憲法を教え、現在に至る。日本近現代史の泰斗でもある鳥海靖教授に師事し、同教授の退任に伴って同大学院を退学。2012年、希望日本研究所所長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

denz

6
憲法第七条第四号のような明らかな誤植であっても改正したくない勢力がいる以上、憲法改正はできない。敗戦やクーデター、革命などが起きなければ憲法改正はない。そのような認識の下、日本国憲法の焼き直しに過ぎない保守的な改正にエネルギーを割くよりも、現憲法下でもできる法改正や憲法的習律を確立させた方が良いのではないか、という問題提起。十年ほど前に著者が批判してやまない東大憲法学の担当者も同様のことを言っていて奇しくも一致している。本書はいわば小室直樹『痛快!憲法学』のアップデートと要約版という作品に仕上がっている。2013/11/04

みじんこ

5
条文を改正することだけに集中している現在の議論を問題視し、自民改憲案と産経新聞改憲案を財政や人権など様々な面から批判している。本書を読むと、戦前の帝国憲法が実によく考えて作られていると感じる。最近よく耳にする内閣法制局の強大さを初めて知った。山本太郎や猪木を今の国会が首班指名しても違憲には当たらないという話は興味深い。そして、国民が菅直人を総理に選んだ覚えはない。本書では首相公選制の問題も指摘されているので、安直な考えにならずに済む。英国のように、少しずつ慣例を積み重ねていく方式に日本もするべきだと思う。2014/03/19

しろくまZ

5
憲法論議というと、通常、なぜか人権ばかりが議論の中心となる。それに対して、安全保障をはじめ多くの観点から異論を著者は唱え、現在の憲法改正論議そのものを批判している。個人的には、イギリス人は条文ではなく「法的確信」によって憲法を守っていると述べている部分には、胸が突かれた思いがする。日本人にとって「憲法」とその基礎となる「法的確信」とは何であろうか? 本著は多くの論点を提供してくれています。2013/11/09

Riopapa

4
憲法を読んでいて、冗長だなとか、言葉足らずだなと感じたりしても、憲法なんだから、よく考えられ練られているに違いないと思っていた。どうやらそうではなかったらしい。2014/04/22

エックスマス

3
憲法とはどういうものかということが少し分かりました。マッカーサーの落書きは本来は無効だったんですね。本来の憲法論議が行われることを願います。無効論や新無効論、八月革命についても触れてほしかったです。2014/02/15

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