出版社内容情報
ゲノム解析技術により劇的に発展する進化学の最先端を紹介.進化の仕組みから,個々の生物種の進化まで幅広く取り上げる.
ゲノム解析技術の進展により,劇的に変わりつつある進化学の最先端を紹介する.進化の仕組み,最新の解析技術から,カメの甲,チョウの擬態,カブトムシの角など,個々の興味深い形質の獲得過程まで幅広く取り上げる.
内容説明
カメの甲、チョウの擬態、食虫植物…読みたい生物のゲノムが読める時代。手つかずだった数々の進化の謎が、今、解き明かされる。
目次
1章 進化学の現在(進化学に残された謎:複数の形質が絡み合う進化プロセスはどのようにして可能か?;進化を解明するツールとしてのゲノム解析技術)
2章 進化の仕組みと原動力をゲノムで探る(適応進化はどのように起こるのか?―大腸菌進化実験によるアプローチ;トゲウオの種分化はどのように起こるのか?;20世紀以降にも種分化は起きている:ゲノム重複による新たな環境への適応;ジャンクDNAはどのようにして哺乳類特異的な脳形成に関わったのか?)
3章 特殊形質の獲得過程をゲノムで探る(食虫植物はどのような遺伝的変化によって進化したのか?;カメの甲の初期進化:約2億5000万年前に何が起きたのか?;カブトムシの角はどのように進化したのか?;カラカラに干からびても死なない秘密:極限的な乾燥耐性はどのように進化してきたのか?;アゲハチョウの擬態はどのように進化したのか?;昆虫の食性の進化を遺伝子で説明できるか?―カイコガ科におけるクワへの適応を例にして;陸貝食オサムシの巨頭型と狹頭型:適応的形態分化はどのように起こるのか?)
4章 共生は進化に何をもたらしたか(共生により昆虫はどのように進化してきたのか?;根粒共生系の進化ダイナミクス;サンゴ礁を生んだ無脊椎動物と藻類の共生は、どのように進化したのか?)
5章 書き換えられる系統樹(藻類の系統;陸上植物の系統;無脊椎動物と脊椎動物の間)
著者等紹介
長谷部光泰[ハセベミツヤス]
基礎生物学研究所/総合研究大学院大学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Tsukasa Fukunaga
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