内容説明
人道的介入がもたらす非人道性、対テロ戦争における標的殺害の是非、平和構築や民主化の直面する矛盾―現代の国際社会が直面する、戦争と平和をめぐる「道義的難問」に挑む。
目次
国際政治と倫理のゆらぎ
第1部 戦争のアポリア(人道的介入―避けられない非人道性;対テロ戦争―終わりが遠ざかる戦争;核兵器―非人道性のアイロニーとパラドクス;防衛戦争―人々を守らない戦争;太平洋戦争という悲劇―パラドクスとアイロニー)
第2部 平和のアポリア(平和構築―国家の枠組みをめぐる合意の不在;民主化―デモクラシーの実現不可能性;国家主権―自由と安全の動的平衡;人権―人を救えないとき)
アポリアとの対峙
著者等紹介
高橋良輔[タカハシリョウスケ]
佐賀大学文化教育学部・准教授、南山大学社会倫理研究所・非常勤研究員、元特定非営利活動法人国際協力NGOセンター・調査研究・政策提言担当。青山学院大学国際政治経済学部中退。同大学院国際政治経済学研究科一貫制博士課程修了。博士(国際政治学)。政治理論・国際関係論・政治社会学専攻
大庭弘継[オオバヒロツグ]
南山大学社会倫理研究所・第1種研究所員、同大学総合政策学部・専任講師、元海上自衛官(1等海尉)。京都大学経済学部中退。九州大学大学院比較社会文化学府博士後期課程単位修得退学。博士(比較社会文化)。国際政治学・国際安全保障・政治哲学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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