内容説明
人種は「枷」であり、「絆」でもあった!アメリカ黒人は何からの解放を目指してきたのか!「黒人であること」の屈辱と誇り、苦悩と喜び、絶望と祈りが、「アメリカ黒人」を新たな民族に鍛え上げた。その諸相を八人の知識人の生き方で読み解く。
目次
序章 人種という枷、人種という絆
第1章 黒人法律家が夢見た「メルティング・ポット」と「メリトクラシー」―ジョージ・L.ラフィン(一八三四‐八六)、アーチボールド・H.グリムケ(一八四九‐一九三〇)
第2章 黒人は「愛国者」たり得るのか?―ジェームズ・H.ウルフ(一八四七‐一九一三)
第3章 アフリカに真の「アメリカ」を作る―アレクサンダー・クランメル(一八一九‐九八)
第4章 「無色」中立のデータで「黒人」の資質を証明する―モンロー・N.ワーク(一八六六‐一九四五)
第5章 「人種」を否定する「黒人」活動家―ウィリアム・モンロー・トロッター(一八七二‐一九三四)
第6章 黒人「保守」派を何を守ろうとしたのか?―シェルビー・スティール(一九四六‐)、グレン・ラウリー(一九四八‐)
終章 「人種」という虚構、「人種」という希望
著者等紹介
大森一輝[オオモリカズテル]
1963年北海道生まれ。都留文科大学文学部比較文化学科教授。一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位修得、マサチューセッツ大学アマースト校大学院歴史学研究科博士課程修了(Ph.D.)。都留文科大学専任講師・助教授、ハーヴァード大学歴史学部客員研究員を経て、2005年から現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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