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街場のマンガ論

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  • サイズ B6判/ページ数 261p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784778037178
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

累計1000万ヒットを超える人気ブログ『内田樹の研究室』から、漫画についての内容をよりすぐり、書籍化。ブログ以外も、各誌に寄稿された文章や、インタビューなども再録予定。内田ファンからマンガファンまでが楽しめる、エッセイ・作品論・日本論などを、マンガを通して語る1冊。ウチダ流のするどい文明論・文化論。

第一章・井上雄彦論
井上雄彦の天才性について
天才バガボンド
バガボンド一気読み
「にょろにょろ」の教育的機能
井上雄彦さんの仕事場を訪ねる
身体を追求するということ。

第二章 マンガと日本語
マンガ脳
日本語って変かも
ショコラ・リパブリック言語論
擬態語について
ベストセラータイトルの音韻について

第三章 少女マンガ論
少女マンガリテラシーと元少女おじさん
少女マンガの記号論
女は「三界」を遍歴する

第四章 オタク論・ボーイズラブ論
ノン・コレクター
SFから「オタク」へ
ボーイズラブとエロス
反米ナショナリズムとしての少年愛マンガ

第五章・宮崎駿論
足元を見よ
『千と千尋の神隠し』
『ハウルの動く城』の厚み
老いの手柄
「空飛ぶ少女」のために

第六章・マンガ断想
マンガしか読まない子を持つ親のマンガ擁護論
アメコミに見るアメリカのセルフイメージ
大学マンガを読む
『スピリッツ』療法
コピーライトについて
「プロの物書き」にちょっと駁す
パイレーツ・オブ・チャイナ
ジュンク堂と沈黙交易
マンガしか読まない子を持つ親のマンガ擁護論
人生の極意は『エースをねらえ!』で学んだ
『エースをねらえ!』に学ぶ
『エースをねらえ!』にさらに学ぶ

第七章 戦後漫画家論――戦後漫画は手塚治虫からはじまった 


著 者:
内田樹(うちだ たつる)
1950年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。現在、神戸女学院大学文学部教授。専門はフランス現代思想、映画論、武道論。『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書)で第6回小林秀雄賞を受賞。『日本辺境論』で2010年日本新書大賞を受賞。

内容説明

『エースをねらえ!』から“男はいかに生きるべきか”を学び、『バガボンド』で教育の本質を知る。手塚治虫の圧倒的な倫理的指南力に影響を受けた幼少時代、今なお、読み続ける愛すべき少女マンガ…戦後マンガからボーイズラブまで、雑食系マンガ・リーダーの著者が、世界に誇る日本カルチャーについて熱く語る。『日本辺境論』で語りつくせなかった「日本人論」。

目次

第1章 井上雄彦論
第2章 マンガと日本語
第3章 少女マンガ論
第4章 オタク論・ボーイズラブ論
第5章 宮崎駿論
第6章 マンガ断想
第7章 戦後漫画家論―戦後漫画は手塚治虫から始まった

著者等紹介

内田樹[ウチダタツル]
1950年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。現在、神戸女学院大学文学部教授。専門はフランス現代思想、映画論、武道論。『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書)で第六回小林秀雄賞を受賞。『日本辺境論』(新潮新書)で2010年新書大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

山田太郎

16
少女マンガ読めない理由がなんとなく納得。 冬ソナだめだしな、オレ。 思ったより読みやすく面白かった。2011/02/27

阿部義彦

13
図書館本。内田先生はなかなかの漫画読みでもあります。少女漫画も読めるメンタリティーは、私も同じです。手塚治虫さんがいたから今の漫画が有る、逆に言えばアメリカには一人の手塚治虫も居なかった。巻末の養老さんとの、対談が、面白かった。私は高橋留美子が読めないのですが、少女漫画の読めない養老さんが、高橋留美子は解ると言うと、内田先生がすかさず、高橋留美子は少年漫画ですよ!とのツッコミ。それで私も腑に落ちました。逆に先生が、薦める少年漫画、井上雄彦さんは読んでいないし、ベタ褒めの宮崎某は、私は嫌いです。2015/06/07

かやは

12
神社と寺、武士と貴族、漢字と仮名、このように日本文化は相反する二つのものを上手く融合させてきた。メインカルチャーである文学や絵画に対して、サブカルチャーである漫画やアニメが盛んになったのも頷ける。そこで覚えておかなければならないのは、あくまでメインあってのサブだということ。サブだからこその自由さが、多種多様な漫画を生んだ。それを考えると国を上げてのクールジャパンってのはいかがなものかなぁとも思えてくる。2014/03/13

12
「女の成長を妨げるような愛し方をするな!」『エースをねらえ!』宗方コーチの名言(高校生に言うなんて!)。私の周囲でも流行りました。この一言はひろみがすでに恋愛を成長の契機とする段階を過ぎていることを示しています。納得。『動物のお医者さん』の菱沼聖子が象徴するもの、アメコミや日本のロボット漫画が自国のイメージを投影したものだった等々、私が漫画を読むときには決して考えない切り口が書ききれないほどありました。少女マンガに関する考察が興味深かったので、『NANA』や『王家の紋章』にも是非言及していただきたいです。2010/12/21

paseri

10
内田樹さんの『街場の〜』が好きです。今回は、そのマンガ論です。少女マンガが読める人と読めない人がいるというのは知らなかった(笑 多くの男性には理解しがたいものなんでしょうかね?また、日本語の特性から“マンガ”という文化が発達したという論点も目から鱗でした。内田さんの書籍は、当たり前と思っていたことを、的確な言葉で表現してくださるので勉強になります。なかなか面白い一冊でした。2018/10/27

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