出版社内容情報
シリーズ6作目は「ジュラ紀の生物」。恐竜を圧倒し大型化したクルロタルシ類は、三畳紀末の大量絶滅で大打撃を受ける。比較的小型のまま推移していた恐竜類は大量絶滅期を乗り越え、ついに陸上の主役の座に躍り出る。海中では海棲爬虫類が隆盛を極め、魚竜、首長竜がさらなる進化を遂げる。繁栄を謳歌する恐竜と海棲爬虫類たち。その傍らで静かに登場する鳥類、細々と命脈を保つ哺乳類。ロマン溢れるジュラ紀という時代を、生物たちはどのように生き抜いたのだろうか。
目次
1 “真の恐竜時代”の始まり
2 ドイツに開いた“第一の窓”
3 躍進する爬虫類。そして、カエル
4 アジアの恐竜王国
5 伝統的恐竜産地
6 大西洋の向こう側
7 世界で最も有名な化石産地
エピローグ
著者等紹介
土屋健[ツチヤケン]
オフィスジオパレオント代表。サイエンスライター。埼玉県生まれ。金沢大学大学院自然科学研究科で修士号を取得(専門は地質学、古生物学)。その後、科学雑誌『Newton』の記者編集者を経て独立し、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨクト
25
化石写真やイラストが多く搭載された本シリーズは遂に恐竜が跋扈するジュラ紀へ。映画等で見られる、The恐竜たちが登場。ポケモンも驚きの多様性と奇抜さである。恐竜のひとつの魅力として、その迫力もそうだが、まだまだミステリアスな領域が多いことも挙げられるだろう。科学は進歩し、化石に対するアプローチも進化しているが、なぜ大きく進化したのか、なぜ奇抜な特徴を有するのか、魅力はまだ謎という魅力のままで。次巻は白亜紀へ。2015/07/19
たまきら
19
ずっと以前科学博物館のお仕事で行く機会をもらった、デンバーの博物館。カーペンター博士をこの前で撮影したなあ…。と懐かしく読み始めました。始祖鳥の標本群が素晴らしい!現在そのうちの一つが科学博物館に来ているので、早くいきたいなあ。膨大な時間をこのページ数でまとめるのは大変。この時代は様々な学説を読んでいるので、(ああ、ワニの仲間はこれだけなんだ…)と残念に思ったり。でもやっぱり面白いなあ!2017/04/10
更紗蝦
15
ホルツマーデンから産出される化石の保存状態の良さに驚愕です。ベレムナイトの腕(足?)の形や、魚竜類の背鰭・尾鰭の形がはっきりと分かります。ここまで保存状態が良いと、本物の化石ではなく、化石を模したアート作品のように思えてきます。2016/12/16
白義
11
ついに恐竜時代到来。ジュラ紀、即ちジュラシックである。が、ジュラシック・パークに出てきた恐竜はほとんどジュラ紀ではなく白亜紀出身なのはあまりにも有名で、当然本書にはティラノサウルスたちはまだいない。とはいえもちろんスター不足ということではなく、表紙のように死闘を繰り広げていたであろうアロサウルスとステゴサウルスをはじめ、全長35mの超巨大恐竜スーパーサウルス、恐竜と鳥を繋ぐミッシングリンクとして有名な始祖鳥、恐竜以外でも、史上最大の魚類と言われるリードシクティスなど、化石もイラストもド迫力な軍団が立ち並ぶ2017/03/15
yooou
11
鉄板の面白さでした2015/11/23