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内容説明
自然と人の中間的な存在であった山伏が、原初から寄り添ってきた社会、文化を辿ることで、もう一つの日本の姿が浮かび上がる。自然との関係性が急速に失われつつある現代から未来への新しい通路をつなぐ、立体的・山伏の文化誌。
目次
第1章 自然を敬う(どうやって生きていく?;自然と人との境界線;山伏と日本人;自然って何だ?)
第2章 芸とモノ(モノに宿る心;モノのモノガタリ;無縁とモノ;モノカルチャー)
第3章 自然を食べる(穢された肉と聖なるコメ;食べる文化;狩猟と循環;自然とおふくろの味)
第4章 自然を読む(自然を読む;身体と性;身体と祭りと自然)
第5章 自然とつながる
第6章 山伏で生きること
著者等紹介
坂本大三郎[サカモトダイザブロウ]
イラストレーター、山伏。1975年、千葉県生まれ。東北の出羽三山を拠点として、自然に生きる人々に残る文化や芸能の研究・実践をおこなう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
にし
45
山伏とはなんぞや?まずその疑問を山岳信仰や神道、仏教、日本の神話、祭りなど様々な視点から語り自然と共に生きて死んでいく山伏道に導かれます。難しい事はおいといて西洋文化にはない日本のルーツを垣間見れた様な気がしました。善し悪しではなく先ずは知ること!今とは違う感じ方になるかもだけど自然に一歩近づき素朴に自然と繋がれればそれが山伏の第一歩になるのかな。2014/06/20
chatnoir
8
キャンプの延長的に山でサバイバルする方法とか、山伏ってこんな事してます的なものを期待したけど、違った。民俗学的な言語学的な思想学的な感じだった。排泄方法とかコオロギとガマガエルの調理のあたりだけ、サバイバルっぽかった(笑)山に入ると連鎖の中に入った感がするのはなんとなく分かる。新井素子が人間が死んだら燃やしてしまうのは連鎖の外になって勿体ない的な事を書いている小説があったから。イラストレーターでもある人らしいけど、イラストは好みではなかった。2016/11/18
nizimasu
5
坂本大三郎さんの文章を読んでいると不思議と資本主義について思いを巡らせてしまう。何もかもが経済的価値観に置き換えられる世界の中で、カウンターカルチャーは禅や仏教に、別の価値観を求めたけれど、むしろ日本的な意味ではこの山伏的価値観というのは実に興味深いと思う。矛盾を抱えながらもそれを実践していくというスタンスは、昨今のフェアトレードの矛盾とも似ていて同じようなジレンマを抱えていると思うのだ。でもそろそろ経済が社会を定義するような時代からは脱却すべきだし、その知恵が山伏にはあるといえるのだろう2013/11/11
T2y@
4
著書の前作「山伏と僕」が、ルポルタージュだったのに対し、自然信仰の概念、山伏と社会の繋がりがより掘り下げて描かれており、山伏から派生した、自然信仰、民俗、芸能、文化、マツリゴトの関連をより知ることが出来た。 農耕文化と狩猟文化の両方からなる、土着の歴史を持つ日本人を実感す。 2013/11/04
ナカムラ カツヤ
3
イラストレータであり、山伏でもあるという作者さんの経歴に興味を抱きまして。内容は、非常に興味深く、考えさせられることが多い、良書でありました。山伏から始まり、日本の文化、生きるということ、という部分を根本的に見つめ直すきっかけを与えてくれるものでありました。言葉や祭りの原点を探っていくという行為には、とても惹かれる部分なので、機会あらば、自分もそういう深みへ潜っていってみたい。本当に良い内容でござった。2014/02/05




