内容説明
どんとこい、炎上!ノイズだらけの言論メディアを一刀両断。維新も再稼働も受けて立つ!孤高のコラムニストの真骨頂エッセイ。
目次
1 わが心は維新にあらず(煽情に賭けるハシズム;人事管理に市場を挟むことの是非について ほか)
2 大津波はわが魂に及び(風が吹けばOK?;怠慢有理 無理は無理 ほか)
3 わが炎上の日々(メディア総占拠の夜;ノイズを泳ぐ金魚 ほか)
4 若者たちをよろしく(電車の中で働く羊たちの話;進化としての逸脱 ほか)
著者等紹介
小田嶋隆[オダジマタカシ]
1956年生まれ。東京・赤羽出身。早稲田大学卒業後、食品メーカーに入社。1年ほどで退社後、小学校事務員見習い、ラジオ局ADなどを経てテクニカルライターとなり、現在はひきこもり系コラムニストとして活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遅筆堂
24
揚げ足取り的な論法が小気味よい。学術書ではないので、正しい、正しくないということではなく、なるほどそういう考え方、とらえ方があるのか、そう考える人もいるのか、なるほどなるほどと読めば良い。で、共感すればそれは自分自身の力になるし、このやろうと思えばそれはそれで自然でいいのでは。世の中、すべて一つの考えになる必要はない。ただ、世の中、正論が言いにくくなったということ。2012/11/28
阿部義彦
19
小田嶋隆さんの時評エッセイ、雑誌に連載したのを新たにまとめたもの。小田嶋隆さんの文章には、おっさんの含羞に溢れており他のコラムニストとは一線を画しています。バランス感覚にとんだ文章。2016/07/07
Kazehikanai
8
少数派を気取る脱力系(癒し系ではなく、力みがないという意味で)コラムニストの社会派(って何?)コラム。この人は本人が思っているほど少数派ではないと思うが、この人の飾らないことばは好きだ。だからといって、ほいほいと賛同はできない。共感、納得、疑問、思うところはそれぞれに多々あるが、メディアや大衆に流されず、飾らずに低い視点からぶつける鋭い批判は、物事を見る目、考える力になる(気がする)。なにより単純におもしろい。なんだかスッキリした、と言ったら著者は怒るだろうか。2015/06/13
ゆきねこ
5
初・小田島隆さん。小泉さんや野田さんが総理大臣だった時のコラム。今の時代だったら、どんな風に地雷を踏むでしょうか。震災以降、どんどん保守的になり、元気がなくなっている日本を嘆いているでしょうか。その当時の橋下大阪市長についてのコメントが秀逸。現在の維新という党も自己満足ばかりで、お風呂敷を広げているけど、全然民主的じゃないし、品格がない。公務員や教員についての弾圧は、現在のトランプ大統領が真似をしたのかというくらい、滑稽でした。これも地雷を踏んでいねといえるかな。このレビューも炎上したりして。2020/01/05
teddy11015544
5
民主党が政権を持っていた頃。維新も元気で、今の政治構図からは想像もできない。原発の話も。まだ何年も経っていないのにね。でも風化していないのは小田嶋せんせいの視点の鋭さでしょう。2018/01/28