内容説明
この世界の構造に永遠は存在しない。すべての事物は刻一刻と変化し、引き返し不能の臨界点を超えた瞬間、それは完全に崩壊または変貌して新たな構造を生み出す。…自然界も人間界も、自らの臨界点を逃れることは決してできない「臨界点」の謎。
目次
第1章 無数のバッタが地上のすべてを食い尽くす大自然災害―生物大発生の臨界点
第2章 地球生物の91パーセントを消し去った「ペルム紀大絶滅」の真相―生物大絶滅の臨界点
第3章 地球生物の大進化を引き起こしたカンブリア紀の大事件―カンブリア爆発の臨界点
第4章 巨大な質量の星の逃れがたい運命―ブラックホールと重力崩壊の臨界点
第5章 エネルギーだけの宇宙から現れた物質の宇宙―宇宙を生み出した「相転移」の臨界点
第6章 地球環境を破滅させる?新説「アルベドフリップ」―地球の気候変動の臨界点
第7章 物質の性質を豹変させる極限環境―超流動・超伝導・超臨界の臨界点
第8章 原子核が秘める無限のエネルギーを解放する―核分裂と核融合の臨界点
第9章 がん細胞が生まれるプロセスを追跡する―正常細胞が「がん細胞」に変わる臨界点
第10章・追補 こうして経済危機は周期的にやってくる―日本のバブル経済崩壊の臨界点
著者等紹介
金子隆一[カネコリュウイチ]
生物学・進化論・古生物学・天文学・物理学・医学など科学全般にくわしく、一般向け科学出版物、テレビなどで活躍。毎年世界各地を取材し、イベント監修なども行ってきた
木幡〓士[コワタタケオ]
東北大学理学部卒業、同大学大学院理学研究科博士課程中退。グロリア・インターナショナル日本支社を経て1977年よりフリーとなる。サイエンスライター・科学評論家。現在、工学院大学、文教大学非常勤講師
新海裕美子[シンカイユミコ]
東北大学大学院理学研究科修了。1990年より矢沢サイエンスオフィス・スタッフ。科学の全分野とりわけ医学関連の調査・取材と執筆・翻訳を行っている
ホライス,ハインツ[ホライス,ハインツ][Horeis,Heinz]
物理学教師から科学ジャーナリストに転向。ドイツの科学雑誌編集長を経て1990年より矢沢サイエンスオフィス・ヨーロッパスタッフを兼ね、欧米の多数のノーベル賞学者などにインタビューも行っている。たびたび来日して日本の科学技術などを取材しドイツの科学雑誌・新聞などにも掲載。2008年にはインドから中東諸国を通りドイツまで1万キロメートル以上をオートバイで走破した。フランクフルト郊外在住
矢沢潔[ヤザワキヨシ]
科学雑誌編集長などを経て1982年より科学情報グループ矢沢サイエンスオフィス(株式会社矢沢事務所)代表。内外の研究者、科学ジャーナリスト、編集者などのネットワークを構築し四半世紀にわたって自然科学、医学、生物学、エネルギー、科学哲学、国際経済、未来文明論などに関する情報・執筆・啓蒙活動を続ける。長年欧米を取材、編著書は数十冊(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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たくのみ
Uzundk
Mockingbirdさん
本を読むのは寝室派
ひろつそ