出版社内容情報
僕は中米のホンジュラスで生まれた。
一年中ランニングシャツ1枚ですごせるほどあたたかくて、緑豊か、美しい自然に恵まれているすてきな所だ。
──と言いたいところだけれど、現実には、町の大部分が貧しい人たちの質素な家が並ぶスラムで、活気がなく、しかも危険な空気に満ちている。
僕は16歳のとき、故郷を離れ、一人でメキシコシティまでやってきた。
着の身着のままの旅の果てに、たどりついたんだ。
なぜそんなことをしたのかって?
それはギャング団から逃れるため。人殺しにならないためさ。
生き延びるために、危険な旅に身を投じる中米の子どもたち、
「自分の道」を切り開こうともがくその姿をリアルに伝える。
杉山セリナさん推薦!
1 ギャングが支配する町
2 ディスコの悲劇
3 貧乏でも楽しい日々
4 ギャングになる
5 仲間たちの悪業
6 「一人、殺さなきゃならない」
7 ギャングから逃げる
8 メキシコに来た
9 「野獣」に乗る
10 難民認定を目指す
11 降って湧いた幸運
12 新しい生活
13 兄さんとの再会
14 本当の自立への道
15 最悪のクリスマス
16 悪夢は続く
17 ギャング団という「居場所」
18 新たな人生へ
19 日本のみんなへのメッセージ
工藤律子[クドウリツコ]
著・文・その他
目次
ギャングが支配する町
ディスコの悲劇
貧乏でも楽しい日々
ギャングになる
仲間たちの悪業
「ひとり、殺さなきゃならない」
ギャングから逃げる
メキシコにたどり着く
「野獣」―ラ・ベスティア
難民認定を目指して〔ほか〕
著者等紹介
工藤律子[クドウリツコ]
1963年大阪府生まれ。ジャーナリスト。NGO「ストリートチルドレンを考える会」共同代表。東京外国語大学地域研究研究科修士課程の頃から、ジャーナリストとして活動を始める。スペイン語圏を中心に、貧困や格差といった社会問題、歴史や文化を取材している。著書『マラス 暴力に支配される少年たち』(集英社)で第14回開高健ノンフィクション賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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Goblin_Tale
トッシー7
まめもやし3
ぴっちゃん