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神国日本のトンデモ決戦生活―広告チラシや雑誌は戦争にどれだけ奉仕したか

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  • サイズ A5判/ページ数 223p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784772603874
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0036

内容説明

総動員体制をつくりだすために、信じられないくらいトンデモな情報が覆っていた。旅行やお菓子や化粧品や薬、婦人服や信仰、結婚、出産、学校、職場、ラジオ体操や受験勉強、などありとあらゆるところまでプロパガンダがあふれていた。図版200点以上で示す笑えるようで笑えない戦時下生活。

目次

1 神々しき靖国の社
2 日本よい国
3 称えよ八紘一宇
4 勝ち抜く決戦生活
5 すべては勝利のために
6 言霊の戦争

著者等紹介

早川タダノリ[ハヤカワタダノリ]
1974年生まれ。フリー編集者・DTPオペレーター。2000年ごろから「支那事変」から「大東亜戦争」にかけての雑誌や広告チラシなどの紙媒体を収集し、研究を始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おかむら

34
戦争中の雑誌の記事や広告、写真のキャプションなどから当時のプロパガンダのトンデモなさに笑っちゃいながらも不気味に怖い。70年前の日本ってこんなだったの? アホを通り越して恐ろしいわ。そしてもっと恐いのは「美しい日本」が大大好きな安倍が総理やってる今の日本。一致団結好きな国民性ってやだなー。2015/12/20

きいち

23
台所の武装化、などトンデモな言葉で語られる総動員体制は、一方で、蔑ろにされてきた主婦の家事を労働として認め、工場では経営者に安全体制を構築させたり、農家や労働者の収入を確保して格差を縮小させた体制。靖国でのお祀りにせよ、すでに起こってしまっている戦死という状況への対処なのだし・・ということも含め、ラスト、「ただ嗤うだけなら、自分も同じくらいトンデモだ」と指摘する一ノ瀬の解説がいい。◇それにしても、実際にこの言葉たちを使っていた人はおそらく、ただ気持ちよく流されてただけだよな。戦後には被害者ヅラしてそうだ。2014/04/15

更紗蝦

21
雑誌の特集のタイトルやキャプションがあまりにクレイジーすぎて、当時の日本のファシズム体制ぶりが嫌でも分かります。この手のメディア批判に対しては、必ず、「当時は仕掛けた側(=編集者やライター)だって色々大変だったはず」と“理解”を示す人が少なからず現れますが、それは「生活を人質にとられていた」ということに他ならないわけで、それこそが日本がファシズム体制下であったことを如実に示しています。76pと143pに書いてある「建国体操」なる体操が気になった方には、藤野豊氏の『強制された健康』という本をオススメします。2014/12/18

keith

15
太平洋戦争中の銃後の日本。その頃の生活状況を当時の雑誌やチラシの内容で紐解いてます。日常がこれだと誰も異を唱えられない状況だったでしょうね。SNSもないですし。今の時代が何十年後に笑われないようにしたいですね。2020/08/29

青龍

12
図書館本。今の視点では、トホホな内容だけど、当時は大真面目だったんだろうな、と思う。学生時代、終戦の時に小学校低学年だった人から「アメリカ人を見て、人間の姿だったのにビックリした」(戦時中、鬼や動物みたいに描かれていた)と聞いたのを思い出した。今のツイッター炎上とか、何十年後には笑われてないかな。2019/10/06

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