内容説明
本書ではわが国をカバーする最大縮尺の地図である「二万五〇〇〇分の一地形図」を中心に、国の機関が作成しており、だれでも購入し利用のできる地図にも焦点をあてた地図の世界、そして最近のエレクトロニクスとコンピュータ技術の発展に伴い大きく変容しようとしている地図の世界を描いている。最近の状況を反映した改訂版。
目次
地図のあれこれ
2万5000分の1地形図をつくる
地形図の骨格―日本の測量の基準
地形図の図式と記号
2万5000分の1地形図の記号
地形図の地名
地図整備と基本測量長期計画
海外での地図作成
地形図の利用
地形図―その画像の世界
空中写真の利用
新しい測量技術
地図作成の効率化から数値化・自動化へ
GISの時代と空間データ基盤の整備
数値情報を利用した地図作成
数値地図を利用する
地形図の自動編集と地形図データの管理
リモートセンシング
高度情報化社会の地図―地図データベース
(追補)平成14年2万5000分の1地形図図式について
著者等紹介
大竹一彦[オオタケカズヒコ]
1933年栃木県に生まれる。1957年東京大学理学部地学科(地理)卒業。1958年東京大学大学院数物系研究科地理学専門課程中退。1958年建設省地理調査所(現国土地理院)入所。1958‐82年建設省国土地理院、建設大学校、国土庁計画・調整局等勤務。1982年以降、国土地理院地図管理部長、測図部長などを経て、1988年4月‐90年3月国土地理院院長。1990年6月‐98年2月(財)日本地図センター常務理事。前(社)日本写真測量学会会長。現在、(財)日本地図センター理事長、日本国際地図学会会長
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