内容説明
携帯電話もいいけれど…読書は人を内面から美しく、魅力的にする。読書は、おそらく心をやわらかく、しなやかにするトレーニングなのだ。本は異世界への扉。柔軟な思考が刻む文体のリズムに酔う。
目次
出発の季節―読書から始めよう
読書への招待(1)―小説の面白さを味わってみよう(日本の現代文学篇)
活字は人間を鍛える―本を読んで、自分の頭で考えよう
古典の森を散策してみよう(1)―老子に学ぶ
考える力が未来を開く―本は思考力の源泉である
古典の森を散策してみよう(2)―カウンセラーとしてのセネカ
本を通して作文力について考えてみよう―書くことで見えてくるもの
古典の森を散策してみよう(3)―エラスムス讃歌
生きることと学ぶこと―内田義彦の思索
古典の森を散策してみよう(4)―モンテーニュを読む〔ほか〕
著者等紹介
和田渡[ワダワタル]
1949年生まれ。同志社大学大学院文学研究科博士課程単位取得。現在、阪南大学教授。専攻は哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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amanon
3
作者は面識は無いが、僕の大学院の先輩にあたる人。そういう人がこんな読書案内本を出しているとは…ありがちな読書案内と言えないことも無いのだけれど、幸田文の『崩れ』とかなり渋めの作品も紹介しているのが、個人的に肝。また、哲学畑の人でありながら、ここまで文学に精通しているというのも、憧憬と同時に嫉妬さえ覚える。そして何より、いみじくも18歳という多感な時期にあまり本が読めなかった自分に不甲斐なさを感じる…サブタイトルにもあるように著者は勤め先の大学で図書館長も兼任しているとのこと。その大学の学生は恵まれてる…2020/08/28
りら
3
含蓄のある文章で、古今東西いろんな本が紹介されていた。思うに、紹介の仕方で、本というモノは読んでみたくもなり、読みたくもなくなったり…。哲学を教えておられるとかで、短いながらもウィットが効いていて深い文章、それでいて読みやすい。なんだか難しそうな本も紹介されているが、そんなワケで読んでみたくなってしまった。巻末の署名索引と人名索引をスキャンして、保存しておこうっと。2013/03/26
takao
1
ふむ2019/08/15
KENTO
1
18歳になる前に読めて良かった。22歳までの時間は短い。2016/02/18
Asadaman
1
読みたい本がたくさん見つかった。2014/12/07