感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夜間飛行
66
「易」字の由来として、八卦の発明者である伏犠の飼った「変色する蜥蜴(雨竜神)」を象っているという説と、日(陽)と月(陰)の合字説が紹介されており、いずれも変化の象徴である所がいかにも易らしい。著者は《勘に頼らず合理性、知性を基礎として得た卦を基にして推究すべし》と述べた加藤大岳の弟子である。「易」の成り立ちから占い方まで懇切丁寧に解説しており、全体に品格のある文章が心地よい。陰陽が《一つのものの両面》であることや、卦と現実の一致点を見出し《正しい事態の見通しをつける》という考え方など、ぜひ覚えておきたい。2018/09/09
紫羊
23
やった!すべりこみセーフで読了した。 これは易の入門書として申し分ない良書だと思います。作者の易に対する真摯な姿勢が伝わってきます。価格も良心的です。2017/12/31
マリリン
11
かなり以前から掻い摘んで読んでいたが、解りやすい。現代における易の効用や歴史等の基礎知識、易の構造、筮竹の捌き方なども書かれている。特に八卦は完璧に頭に入れておきたい。岩波「易経」上下も併せて読んだが、こちらはまだ全て読み切れない。2017/12/31
ムンムン
4
易占の入門書である。 易の歴史、やり方、卦の説明、実際の占いなどに言及しており、この一冊で易の基本が学べる。 易占のスタンダードである略筮法と本格的な道具なしに占う方法が紹介されており、一般の読者でも気軽に易占ができるようになる。 本格的に易占の道に進みたい人は、本書の中でも言及されている諸書を読むと良い。2016/08/09
三丁目の書生
3
著者の柳下尚範師は加藤大岳門下。加藤大岳に直接教えを受けた世代なんですね。 その著書も何となくレトロ。何より本体価格1000円! 1977年の発行時からお値段据え置きなのではないでしょうか。 しかも現在でも増刷を重ねているというロングセラーです。 内容はオーソドックスです。 最後に占例が6つ掲載されています。非常に充実した解説で勉強になります。 できれば占例をもっと多く掲載して頂きたかった。 https://iching.seesaa.net/article/482672384.html2021/07/28