内容説明
「伊藤の前に伊藤なく、伊藤の後に伊藤なし」(小泉信三)と謳われた比類なき大海軍記者が綴る感動の太平洋海戦史―連合艦隊の死をなげきとむらう者がないのを憤り、悲しみつつ、「連合艦隊の最後」を認めた著者が、さらに年をへて、ほとばしる情熱のすべてをかけて綴った“伊藤戦史”の掉尾をかざる不朽の名著。
目次
第1章 サボ島海戦の完勝
第2章 完全勝利の内容
第3章 残る戦略問題
第4章 海空戦の初勝利―サンタ・クルーズ海戦
第5章 タサファロンガ海戦の勝利
第6章 米英を三倍抜く
第7章 世界一の好運艦「雪風」
第8章 不沈駆逐艦の意気
第9章 不眠不休の大活躍
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NICK
8
世界に誇る戦力を誇った帝国海軍は太平洋戦争において終焉を迎えた。しかし、海軍の全てが敗北していたわけではない。局地的な勝利を手にすることもあった。海軍の最後を時系列的に描いた前作に対し、輝かしい栄光に焦点を当てている。得意の夜戦で完全勝利したサボ島海戦、世界一の性能を誇る九三式酸素魚雷、幸運艦雪風の輝かしい戦果などといった記述はかなり熱がこもっていて読んでる方としてもなかなか燃えるものがある。爆撃をことごとく回避し直撃弾も不発に終わるという雪風の幸運っぷりには何かしらの運命めいたものを感じずにはいられない2014/05/31
しんのすけ
2
地味におもしろかった。と言うか、知らないことばかりで勉強になったし、日本人を誇りに思える内容だった。 歴史の真実を求めて国民に知らせる必要があると思う。日本を守るために、自分の身を捨てて戦った日本人がいたことをもっともっと日本人は知るべきと感じた。2024/02/29