内容説明
外国映画をより深く楽しむヒント―宗教、歴史、社会、習慣、迷信―をピックアップ。
目次
第１章 やっぱり基本は聖書でしょ！―宗教のお話
第２章 舞台になったのはいつの時代？―歴史のお話
第３章 映し出されるのは世の中の縮図―社会のお話
第４章 こんなシーンよく見るよね！？―習慣のお話
第５章 こんな意味があるなんて！？―迷信のお話
第６章 登場人物は種々雑多―人種と国のお話
著者等紹介
三笠加奈子［ミカサカナコ］
１９７８年、千葉県生まれ。２００３年、早稲田大学第一文学部史学科卒業。高校時代からヨーロッパ中をリュックひとつで渡り歩き、持ち前の好奇心と食欲で欧米文化の醍醐味を堪能する。大学３年次に念願のドイツ留学を果たし、静かな街・アウグスブルクで郷土史を専攻。帰国後はフリーライターとして活動を開始し、おもに雑誌やＷｅｂで執筆活動を続ける
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ペグ
41
友人からのプレゼント本。殆どイラストで描かれているので、あっと言う間に読めちゃいました。欧米の文化、宗教等が垣間見えて「へぇ〜そうなんだ〜」みたいな発見も面白いです^o^数字、動物、暗号、幽霊、名前の由来など、そしてイラストが可愛くて〜、心が沈んだ時、パラパラめくるのに丁度良さげな、軽く楽しめる一冊でした。2017/02/04
FK
7
イラスト中心の軽い読み物。観る際の基礎知識・常識を。観ているだけでは、ややもすると奥に秘められた意味に気がつかない。「いちご」は、「果物の持つ意味」（P.160）としては「愛 貴族の紋章」と。ベルイマンの［野いちご］を観たとき、そこに野いちごが生えており、実をつけていたことと、教授の過去の青春時代がそれによって思い出されているのだな、と。私はそんな理解だけであったが、ここは「いちご」でないとダメだったのだろう。なお、各項目に対して､具体的な映画名が紹介されている。ただ惜しむらくは、この手の本は索引がない。2019/11/06
fumi22
2
映画の中によく登場するちょっとした描写。そこには多くの日本人にとって馴染みのない文化的なニュアンスが込められていたりする。数字の「８」は不吉な数であったり（そういえばビリヤードもNO.８だけ黒だ！）、「青」はキリスト教の三位一体を表す神聖な色であったりする。「真理は細部に宿る」。気付きが増えることは映画がより楽しくなることに他ならない。2016/10/01
sqs2
1
高校生くらいの時に読んだ本。外国の映画（主にハリウッド）には、日本人には分かりにくい聖書の話や欧米の慣習、基礎教養である伝説や詩など、ちょっとした寓意がいくつも埋め込まれている。黒の8ボールの意味やキリストと動物の関係などなど、本来であれば原典をいくつも読まなければ気づかないものだ。しかし、この本ではそんな寓意を可愛いイラストと簡単なコラムでまとめられており、とても分かりやすく取り込むことが出来る。映画だけでなく海外ドラマなどにも活用できるので、夜寝る前にちょっと読んでみてはいかが？2011/05/06
