死神裁判―妻を奪われたボヘミア農夫の裁判闘争

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死神裁判―妻を奪われたボヘミア農夫の裁判闘争

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  • サイズ B6判/ページ数 243p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784768458082
  • NDC分類 943
  • Cコード C0016

出版社内容情報

?農夫と死神が繰り広げる問答集。神様の裁きは?
妻を病気で亡くしたインテリ農夫が死神を殺人罪で訴え、さらに妻の生命回復を要求し裁判所で論戦が始まる。裁判長は神が務める。「お前は人殺しだ!」と怒る農夫に「いや、殺しはしていない。勝手にお前たちが死ぬから、引き取りに来ているだけだ」と死神が返す。生命と愛の大切さを訴える農夫と、命のはかなさと現世の辛さを語る死神の前代未聞の問答集。神様の裁きは如何に?

?中世においていち早く近代的価値観を示した重要作!
中世において個人の生命を尊ぶという近代的思想の萌芽を示す思想史的に意義深い本。対話で展開する描写やレトリック、個人主義的な記述など時代に先駆けた近代的な価値観が中世ゲルマン語で表記されている。中世的ジョークもあり、500年前のユーモアも楽しめる! キリスト教史的にも「現世=仮のもの」「あの世=天国・神の国」という現世否定的な発想を超克した作品と目される。


ヨハネス・デ・テプラ[ヨハネスデテプラ]
著・文・その他

青木三陽[アオキサンヨウ]
翻訳

石川光庸[イシカワミチノブ]
翻訳

内容説明

亡き妻を取り戻す裁判を起こした農夫。被告は死神、裁判長は神様。中世古典の名作が新しい翻訳で甦る。

著者等紹介

青木三陽[アオキサンヨウ]
1975年長崎生まれ。京都大学大学院人間・環境学科研究科博士後期課程研究指導認定退学。博士(人間・環境学)。大谷大学任期制助教等を経て、京都大学非常勤講師。ドイツ中世文学専攻

石川光庸[イシカワミツノブ]
独語学・ゲルマン語学、洋学史専攻。元京都大学教授。著・訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タナカ電子出版

10
この本は中世末期のドイツの有名な(ボヘミアの農夫)の話で妻を死神に殺され神様の法廷で死神を告訴して天使たちが傍聴する問答形式の本です。 とっても面白いです。法に則って人を殺す死神の正統性と何の罪もない妻を殺された農夫の法廷劇が激しくユーモラスに表現されています。そして最後に神の判決が…2018/11/13

刳森伸一

3
中世末期にドイツ語で書かれた「ボヘミアの農夫」の和訳。妻を亡くした男が死神を告訴して始まった裁判での男と死神との交互尋問。妻を亡くした男の激情的な追及に対して、知的に冷笑的に言い返す死神が対照的で、古い本だが非常に面白い。心情的には男に同情するが、悔しいかな死神の言い分が正しく見える。最後は神の判決が下り大団円(?)となる。2021/11/16

hasegawa noboru

3
1400年ボヘミアの知識人によってドイツ語で書かれたという古典。「メメントモリ死を思え」飢饉と戦争と疫病と、死は今よりはるかに具体的かつ身近なものとしてあっただろう西欧中世に生きた人々のことを想う。愛する妻を死神によって奪われたと神に訴える農夫の嘆き悲しみも、死は万人に訪れるもの裁かれるのはお門違いと反論する死神の憤りも、基底にあるのは極めて普遍的かつ人間的な感慨だ。〈愛の終わりは苦であり、喜びの終わりは悲しみであり、楽しみの後には楽しからざることが来ねばならず、快の終わりは不快なのだーーこのような終末に2018/06/08

belier

2
若い妻を奪われた農夫と死神の法廷での対話。裁判官は神で一度しか発言しない。農夫があまりに感情的過ぎて、冷静沈着で人生の深みがわかったような死神のほうが立派に思える。もう少し農夫の弁に説得力を持たせ互角に戦えれば面白かったのだが残念、というのが現代人の自分の感想。2018/05/31

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