内容説明
日本はワシントン、ロンドンの海軍軍縮条約で予想をこえる厳しい条件を突きつけられた。海軍を二分する激論に揺れながらも、国内経済・財政の健全化と避戦を目的に受託し、条約締結に踏みきった。しかし混沌とする世界情勢のなか、海軍艦隊派は開戦への道を突き進む…。欧州で勃発した変事により孤立した日本は、アメリカとの全面戦争を余儀なくされる。亡国か、それとも降伏しての三流国への転落か…。日本の運命は、日本海軍が世界に誇る零式艦上戦闘機「零戦」をはじめとする航空戦力、そして飛躍的に向上した工業力により実現した高速艦隊が握っていた!
著者等紹介
遙士伸[ハルカシノブ]
1969年仙台市生まれ、東北大学卒業。「IF」の大戦をリアリティー重視で再構築し、あくまで実現可能な設定を考慮しつつ、登場人物の個性やドラマ性を重視した作風にファンは多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ikedama99
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続きを購入したので、再読。出だしの話の作りが、好みです。堀を持ってきたところなど、なかなかです。切れ味のよい、先見性・・はすかっとしますね。艦隊派の去った後の日本の方向、また読んでいきたいです。2014/05/14
ikedama99
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続きを購入したので、読み直し。改めて、堀の位置づけや先を見通した計画などがうまく生きてくる。井上や米内もそれぞれの得意分野でうまく活躍しているし、山本ははまり役のようだ。ドイツ・イタリアが戦列をはなれ、戦艦を失った日本がどう戦っていくか・・楽しみです。2013/12/25
ikedama99
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買ってきての一気よみでした。初めて読む作者ですが、波長が合う感じがしています。堀悌吉を中心としたグローバルな視点と搭乗員たちや砲術長の話などが入れ替わりつつ進みますが、無理なく展開している感じです。艦隊派をこれだけ表に出すのも珍しい展開です。堀の視点と手の打ち方は、切れ味のするどさを感じますし、これは必ずあとで生きてくるものになるだろうと感じています。山本の位置づけも面白い。続きに期待します。2013/06/23
YS-56
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欧州情勢が複雑怪奇すぎますね。零戦の活躍はこれからかな?2013/06/14