出版社内容情報
《内容》 本書はA. J. Ayres の主著の全訳である.感覚統合のアイデアを発達障害児の治療に応用しようという試みは米国の作業療法士 A. J. Ayres によってはじめて体系づけられた.その意味で本書は我が国の感覚統合研究の原点ともいえるものである.本書の目次:第1章 概観/第2章 脳機能の一般的原理/第3章 統合過程/第4章 中枢神経系機能レベル/第5章 感覚の種類/第6章 姿勢反応と関連機能/第7章 要因,症候,および神経系/第8章 感覚統合障害の臨床評価/第9章 一般的原理と治療法/第10章 姿勢および両側性統合の障害/第11章 発達性失行症/第12章 形態および空間の知覚/第13章 触覚防衛とその関連行動反応/第14章 一側性無視と右大脳半球機能/第15章 聴覚-言語障害/第16章 優位手と大脳機能の偏奇/第17章 治療の技術 《目次》 第1章 概観 背景/基本的前提/動物の研究を人間に当てはめることの限界/脳発達の原理第2章 脳機能の一般的原理 脳組織の機能的相互依存/脳メカニズムの概念/脳神経機能の可塑性/神経のシナプス/感覚刺激/生体と 環境の相互作用第3章 統合過程 統合の本質/感覚種類間の連合/遠心性の影響/感覚のフィードバック/抑制過程/運動による統合第4章 中枢神経系の機能のレベル 脊髄/脳幹/小脳/基底核(大脳核)/古い皮質と大脳辺縁系/新皮質/機能レベルに関係する原則第5章 感覚の種類 前庭系/触角系/固有感覚/聴覚系/嗅覚/視覚第6章 姿勢反応と関連機能 重力の役割/神経レベルの組織/発達順序/筋とその主な受容器/姿勢メカニズムと外眼筋のコントロール/ 外眼筋反応と視空間知覚の発達第7章 要因,症候,および神経系 症候群または神経系の概念/症候群または神経系の種類 第8章 感覚統合障害の臨床評価 原始的姿勢反射/拮抗筋の同時収縮/筋緊張/外眼筋のコントロール/前庭系機能の評価/体の両側の機能 の統合/舞踏病アテトーゼ様運動第9章 一般的原理と治療法 感覚および反応への影響/触覚刺激/前庭刺激/その他の固有感覚刺激/適応反応/予防措置第10章 姿勢および両側性統合の障害 症候群/この神経系に関する研究/治療プログラム第11章 発達性失行症 行為(praxis)の発達と特性/この症候群について/神経学的考察/治療計画および原理/行為の発達に適する 活動第12章 形態および空間の認知 形態および空間知覚障害について/視知覚と神経解剖/人間の視知覚発達/視覚の2重様式の仮説/形態お よび空間知覚発達のための治療第13章 触覚防衛とその関連行動反応 神経解剖学的および生理学的考察/発達の考慮/治療プログラム第14章 一側性無視と右大脳半球機能 この症候群の定義/理論的考察/右大脳半球のその他の機能/治療プログラム第15章 聴覚―言語障害 この症候群の特徴/聴覚および言語の神経的基盤/治療プログラム第16章 優位手と大脳機能の偏倚/優位手確立の失敗/子供の優位手選択にあたっての考慮/症例研究第17章 治療の技術 感覚統合へ向う内的推進力/自己支配を促進する要因/導かれた探索に対する子供の反応/枠にはめられた 探索の欠点/心理療法と感覚統合治療の類似性参考文献