出版社内容情報
今あらためて脚光を浴びる北欧の教育思想家、N. F. S. グルントヴィ
19世紀、対独戦での敗北によりデンマークは独立国家としての危機を迎えていた。グルントヴィは国民の大多数を占める農民を、「デンマーク人」としての意識や政治参加する市民として覚醒させるための民衆教育を構想する――母語の獲得、神話や歴史の学習、詩や歌といった民衆文化の尊重、立場を越えた対話、政治的主体化の教育などを通じて現代まで続く豊かな民主主義の土壌を作り上げたグルントヴィの足跡と、その現代的意味を概説。
参加型・対話型民主主義が深く根差すデンマーク
その精神的支柱、グルントヴィとは何者か?
内容説明
今あらためて脚光を浴びる北欧の教育思想家、N.F.S.グルントヴィ。参加型・対話型民主主義が深く根差すデンマーク。その精神的支柱、グルントヴィとは何者か?19世紀、対独戦での敗北によりデンマークは独立国家としての危機を迎えていた。グルントヴィは国民の大多数を占める農民を、「デンマーク人」としての意識や政治参加する市民として覚醒させるための民衆教育を構想する―母語の獲得、神話や歴史の学習、詩や歌といった民衆文化の尊重、立場を越えた対話、政治的主体化の教育などを通じて現代まで続く豊かな民主主義の土壌を作り上げたグルントヴィの足跡と、その現代的意味を概説。
目次
第1章 ロマン主義者
第2章 神話論者
第3章 牧師
第4章 歴史家
第5章 教育者
第6章 讃美歌作家
第7章 政治家
第8章 デンマーク人
第9章 デンマークにおけるグルントヴィの遺産
第10章 世界のなかのグルントヴィ
著者等紹介
ホルム,アナス[ホルム,アナス] [Holm,Anders]
1973年生まれ。コペンハーゲン大学神学部准教授。2007年にN.F.S.グルントヴィとS.キルケゴールに関する論考でオーフス大学より博士学位を取得。2011年より学術誌『グルントヴィ研究』の編集委員を務める。2016年にはアメリカのアラバマ州バーミンガムにあるサムフォード大学客員教授。教育や講演、作家活動を通じて、デンマーク国内外でグルントヴィの著作や遺産の研究と普及に貢献している
小池直人[コイケナオト]
思想史研究者
坂口緑[サカグチミドリ]
明治学院大学社会学部教授。専門は、生涯学習論、市民社会論。博士(教育学)
佐藤裕紀[サトウヒロキ]
新潟医療福祉大学健康科学部講師。専門は、比較教育学、生涯学習論。修士(教育学)
原田亜紀子[ハラダアキコ]
東海大学北欧学科特任准教授。専門は、比較教育学、シティズンシップ教育論。博士(教育学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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