内容説明
帰郷の後すぐ再び旅に出たギリシアの英雄オデュッセウス、ギリシア語を捨ててラテン語を話しローマの元になる都市を建立したアエネアス、アメリカ亡命後も母語ドイツ語に拘り続けたユダヤ人哲学者アーレント。自分の故郷を離れ、自分の言葉を忘れざるを得なかった人々の抱く「ノスタルジー」とは。
目次
コルシカ的歓待について(我が家であり、我が家ではない島)
オデュッセウスと帰郷の日(根を張った寝台;殻竿と櫂)
アエネアス―ノスタルジーから落ち延びへ(故郷を背に乗せて運ぶ;他者の言葉を話す)
アーレント 祖国としての言語(言語と人民;世界の揺れ動く曖昧さ)
著者等紹介
カッサン,バルバラ[カッサン,バルバラ] [Cassin,Barbara]
1947年パリ生まれ。哲学者、文献学者。フランス国立科学研究センター研究員を経て現在同センター名誉ディレクター。2019年よりアカデミー・フランセーズ会員。2017年より非営利団体「知恵の館 翻訳」を運営し、翻訳に関わる多様な活動を展開している。また、デリダらが創設した国際哲学コレージュ議長や、ソルボンヌ大のレオン・ロバン古代哲学研究所所長も務め、フランス国内外の複数の高等教育機関で教鞭を取った
馬場智一[ババトモカズ]
1977年長野県生まれ。哲学、倫理学、思想史、哲学プラクティス。博士(学術、一橋大学)、博士(哲学、ソルボンヌ・パリ第四大学)。ソルボンヌ・パリ第四大学博士課程修了。長野県立大学グローバルマネジメント学部准教授。権堂哲学カフェ共同主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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