内容説明
部数を偽り、広告主を欺き、販売店に偽装部数を事実上押し付け、批判には言論機関にあるまじき口封じ訴訟を乱発、司法と癒着する新聞社…。新聞に未来はあるのか?新聞社の闇を告発し続ける傷だらけのジャーナリスト、渾身のルポ。
目次
1章 「押し紙」裁判とは何か?
2章 公称部数を偽る新聞社の大罪
3章 販売店訴訟で暴露された偽装部数の実態
4章 偽装部数と折込チラシの破棄
5章 新聞社の優越的地位と偽装部数問題
6章 人権問題としての真村裁判
7章 偽装部数問題の報道に対する言論弾圧
8章 偽装部数がジャーナリズムを崩壊させる
特別寄稿 黒藪VS読売訴訟の本当の勝者とは?メディアの失ったものの大きさを思う
読売「押し紙」損害賠償請求裁判の差し戻し控訴審判決に抗議する声明
著者等紹介
黒藪哲哉[クロヤブテツヤ]
1958年、兵庫県生まれ。フリージャーナリスト。ウエブサイト「MEDIA KOKUSYO」の主宰者。1992年、「説教ゲーム(改題:「バイクに乗ったコロンブス」)」でノンフィクション朝日ジャーナル大賞「旅・異文化」テーマ賞を受賞。1998年、「ある新聞奨学生の死」で週刊金曜日ルポルタージュ大賞「報告文学賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Taizo
5
関連する著者の本は何冊か読んだけど、内容はほとんど同じ。いわゆる「押し紙」(この本では「偽装部数」と呼称)問題。新聞業界が発表している「発行部数」は必ずしも「配達している数」と一致せず、およそ3割程度が配られることなく処分されている(とのこと)。この問題に対する著者の意見は一貫している。つまり「不正を暴くはずの新聞社が自分自身の闇を暴かないのはジャーナリズムの精神に反するんじゃねえか?」ってことだ。2021/11/06
やまやま
4
新聞販売部数はABCで公表されているが、実際は新聞販売店で在庫となり日の目を見ないものもあるだろうとは感じていた。しかし、本書を読むと、膨大な積み増しが発生していることが分かる。著者はこの在庫新聞(押し紙)記事の内容についてY新聞社から名誉棄損で損害賠償の訴訟を受け、最高裁では敗訴しているが、一方で事実無根とは思えない統計数字も挙がっており、数字の読み方は難しい。折込チラシの実態や新聞社と販売店の関係など、更に深く調べていくようである。2020/01/29
ひげおやじ
1
新聞社の闇がかなり深いと感じた。日本のメディアはジャーナリズムじゃないな。2013/01/16




