内容説明
哲学者・古在由重がひとりの同時代人として、戦争に突き進み拡大する戦中、そして平和と民主主義を希求する戦後のなかで、何を学び、考え、仲間たちとどう交遊・談話し、どう生き、闘ったか。膨大な「古在由重文庫」(藤沢市湘南大庭市民図書館所蔵)―古在の蔵書・著作はもちろん、原稿メモ、講義テープ、日記・手帳、書簡、新聞スクラップなど―ならびに関係者の著作・文章を渉猟し、さらに多数の人々の聞き取りなど六年をかけて取材・執筆し、時代に正面から立ち向かった哲学者の実像に迫る力作。
目次
戦前編 ファシズムに抗して(少年時代―一九〇一~二〇年;哲学彷徨―一九二一~二三年;唯物論者誕生―一九二四~二九年;「非合法活動」―一九二九~三四年;唯物論研究会―一九三四~三八年 ほか)
戦後編 平和求めて(民主化運動―一九四六~四八年;平和への意志―一九四八~五〇年;自由大学サークル―一九五一~五七年;安保前後―一九五八~六〇年;分裂と共同と―一九六一~六六年 ほか)
著者等紹介
岩倉博[イワクラヒロシ]
1947年、宮城県角田市生まれ。1970年、福島大学経済学部卒業。鉄鋼業、印刷業の事業所に勤務し、労働組合の活動に従事。1995年、東京地方労働組合総連合(東京労連)事務局に入局、2003年まで事務局長。08年まで東京地方労働組合評議会(東京地評)書記(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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