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内容説明
聾学校に勤める聴覚障害教員が、自身の体験も踏まえて日常生活上のバリアを豊富なイラストとともに解説しながら、聴覚障害児の「9歳の壁」の実態を具体的に紹介、口話法と手話法を同時に視野に入れた聴覚障害教育の必要性を説く。
目次
聞こえの仕組みと聴覚障害
聴覚障害ゆえに遭遇する場面
聴覚障害教育の歴史(1)―「口話‐手話論争」を中心に
聴覚障害教育の歴史(2)―「手話‐手話論争」を中心に
筆者の経験から
現在の日本における聴覚障害教育
聴覚障害児に見られる「つまずき」―日本語の獲得における例を中心に
「9歳の壁」と「手話‐手話論争」
学力獲得のために必要な手立て
伝わることと学力獲得の間のずれ
障害認識のためのいろいろな取り組み
今後の聴覚障害教育―陥りやすい陥穽と今後求められること
Q&A形式で深める聴覚障害への理解
著者等紹介
脇中起余子[ワキナカキヨコ]
新生児の時に、薬の副作用で失聴。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程中退。龍谷大学大学院文学研究科博士後期課程修了。現在、京都府立聾学校教諭(教育学博士・学校心理士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ドシル
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著者は乳幼児の時に薬の副作用で失聴し、聴覚口話による指導とインテグレーションにより一般の中学、高校、大学と通ったいわば、第一言語は日本語の聴覚障害者です。 この本から、ご自身の苦労をいろいろとかいま見ることができます。 ご自身の経験や、勤務先での聴覚障害児への指導などを通してご自身なりに考えた聴覚障害児教育について、著書に書かれています。 聴覚障害児教育・・・ろう教育の目的のひとつは日本語の獲得と昔から言われている「9歳の壁」を超えること。 聴覚障害児に多い、言葉の間違いや日本語のリズムに合わせて覚えるこ2012/04/15