膜タンパク質構造研究

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A4判/ページ数 233p/高さ 28cm
  • 商品コード 9784759815610
  • NDC分類 464.2
  • Cコード C3045

出版社内容情報

立体構造解析が難関とされてきた「膜タンパク質」は,細胞機能の解明や創薬における重要ターゲットでもあり,その構造と機能の解明にはますます期待が寄せられている.本書では,第一線の研究者自らが,膜タンパク質構造研究のための技術を丁寧に解説.最新の知見と技術革新の詳細,そして課題を明らかにし,研究のさらなる躍進を促す.

?T.膜タンパク質の構造と機能 ―最近の研究例より(ヒスタミン受容体/V-ATPase/トランスロコン/光化学系?U複合体/他) 
?U.膜タンパク質構造研究のための技術 
1.膜タンパク質の発現と精製(酵母/メタノール資化性酵母/無細胞系/昆虫細胞/動物細胞) 
2.結晶化(界面活性剤や脂質の選択/抗体/脂質キュービック相/他) 
3.X線構造解析(放射光マイクロビーム/自由電子レーザー) 
4.その他の観察法(NMR/二次元結晶法/トモグラフィー解析/1分子観察/AFM) 
5.コンピュータを用いたアプローチ(バイオインフォマティクス/リガンド予測/シミュレーション)

目次

1 膜タンパク質の構造と機能―最近の研究例より(ヒスタミンH1受容体;ムスカリン性アセチルコリン受容体;神経伝達物質トランスポーターホモログ;V‐ATPaseの分子メカニズム;タンパク質膜透過装置Secトランスロコン複合体;ギャップ結合チャネル;光化学系II膜タンパク質複合体と水分解・酸素発生機構)
2 膜タンパク質構造研究のための技術(膜タンパク質の発現と精製;結晶化;X線構造解析;その他の観察法;コンピュータを用いたアプローチ)

著者等紹介

岩田想[イワタソウ]
1963年生まれ。1986年東京大学農学部農芸化学科卒業。1991年東京大学大学院農学系研究科博士課程修了。現在、京都大学大学院医学研究科教授。インペリアルカレッジロンドン生命科学科(イギリス)教授。ダイヤモンド放射光実験施設(イギリス)ダイヤモンドフェロー。(独)理化学研究所放射光科学総合研究センター。SACLA利用技術開拓グループグループディレクター。農学博士。専門分野は「X線結晶学」、「膜タンパク質構造生物学」、「Gタンパク質共役型受容体の構造解析」、「自由電子レーザーを用いたタンパク質構造解析法の確立」(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。