内容説明
誰もが楽しめるエンターテインメント、マジック。マジシャンは、人間の認知機能の盲点をついた巧妙なテクニックによって観客を魅了する。観客がそうとは気づかぬうちに注意を誘導し、ときには行動さえコントロールするのだ。その背後にある人間の認知機能の特性とはいかなるものか。本書では、認知機能のうちでもとくに「注意」の働きに焦点を当てマジックと関連づけながら、人の認知システムの不思議が満載されたステージを披露する。
目次
第1章 マジックと人間の認知機能
第2章 注意が働かないということ―脳損傷にともなう注意の障害
第3章 注意のスポットライト
第4章 ミスディレクションと注意のコントロール
第5章 視覚探索と注意のスポットライト
第6章 不注意のメカニズム
第7章 変化に対する気づき―シーンの認識と注意、意識
第8章 マジシャンは観客の行動をどうコントロールするか
著者等紹介
熊田孝恒[クマダタカツネ]
1962年兵庫県生まれ。91年筑波大学大学院心理学研究科修了。教育学博士。旧通産省工業技術院製品科学研究所研究員、生命工学工業技術研究所主任研究官を経て、現在、産業技術総合研究所ヒューマンライフテクノロジー研究部門認知行動システム研究グループ、研究グループ長。専門は認知心理学。現在は人間の認知メカニズムの解明とその応用に関する研究を進めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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