内容説明
2000年度ノーベル化学賞は、わが国の筑波大学名誉教授白川英樹博士と、カリフォルニア大学サンタバーバラ校のA.J.ヒーガー教授およびペンシルベニア大学のA.G.マクダイアミッド教授の三人の研究者に与えられた。授賞理由は導電性高分子の発見と開発であった。本書は白川博士の輝かしい業績を称えると同時に、すでに20年以上を経過した導電性高分子研究の流れと現在実用化あるいはその直前まできている代表的な導電性高分子を、改めて紹介するために企画されたものである。
目次
1 白川英樹博士の学問と創造(ノーベル賞インタビュー2000年度ノーベル化学賞 世紀の大発見はこうして生まれた!;失敗実験の全容ポリアセチレンフィルム発見物語;宇治の夕暮れ:白川英樹先生のお人柄とエピソード ほか)
2 導電性高分子の展開(導電性高分子の展開;ポリアセチレン;液晶性ポリアセチレン ほか)
3 導電性高分子の応用(導電性高分子が拓く未来;ポリチオフェン;ポリピロール ほか)
著者等紹介
赤木和夫[アカギカズオ]
筑波大学物質工学系教授。おもな研究テーマは導電性、液晶性、発光性、磁性をもつ共役系高分子、およびらせん状共役系高分子の合成と性質
田中一義[タナカカズヨシ]
京都大学大学院工学研究科教授。おもな研究テーマは量子機能材料、分子ナノテクノロジー、環境関連化学物質の反応理論
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