ハルキ文庫
日本アパッチ族

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  • サイズ 文庫判/ページ数 372p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784758436908
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

終戦直後の大阪で、鉄を食べる人間が出現した。名は「アパッチ」。一日に平均六キロの鉄と〇・二~〇・六リットルのガソリンを摂取し、その肉体の強靭さとスピードは、人類をはるかに凌駕する。彼らはやがて全国へと拡がり、日本の政治、生産機構までも揺さぶるようになっていった…。小松左京の処女長篇にして、SFの枠を超えた永遠の名作が、ここに復活。

著者等紹介

小松左京[コマツサキョウ]
1931年、大阪市生まれ。京都大学文学部卒。61年「地には平和を」でSFコンテスト選外努力賞。64年に処女長篇『日本アパッチ族』を発表。73年『日本沈没』で日本推理作家協会賞、85年『首都消失』で日本SF大賞を受賞。2011年に逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

おか

66
いやぁ 小松さんの想像力(創造力?)半端ない!確かに 昭和30年代 大阪に屑鉄泥棒アパッチ族なるものが存在した。しかし この人達も後日 自分達が鉄を喰らう進化した人間として描かれようとは思ってもいなかったでしょう^_^そして 今般のハードボイルド作品も真っ青という位のアパッチ族と軍隊との戦闘シーン。恐れ入りました(≧∇≦)この作品 小松さんらしい 痛烈な社会批判を含んでいるので 単なるSFだけではなく 現代を生きる人間にも考えさせられ事が多々ある。1964年に書かれた本だが 今もって変っていないこの日本。2017/09/10

つくよみ

43
★★★ 追放刑に処せられた主人公は、広大な廃墟の連なる追放区で、鉄を食して生き抜いて来たアパッチ族に遭遇する。鉄人アパッチ族は、人間の更なる進化の可能性か?食鉄を経て、体組織も金属化した彼らを、政府の弾圧が襲う。抑圧され、虐げられてきた彼らの反撃の狼煙が、ついに立ち昇った・・・行間から錆と埃が匂い立つような筆力で描かれた、圧倒的な世界観。食鉄人間と言う荒唐無稽な設定。ユーモラスでありながらも、非情。アパッチ族の台頭に喝采を送りつつも、その結末に慄然とさせられた。刊行の古さを感じさせない、時を超えた作品。2013/11/24

fseigojp

28
この本でランボーの詩を知った 俺に食い気があるならば 食いたいものは土と石。。。。友人の開口腱の日本三文オペラに触発されたものだろう2015/10/14

taku

26
食鉄人種が日本を相手に立ち回るスラップスティック。作者の長編デビュー作は荒削りなパワーに溢れている。しかし、視点は冷ややかでもあり、現在にも重なる風刺が効いている。アパッチは人間に代わり君臨する霊長なのか。排泄物がアレな時点で展開は予想したけど、こういうオチにしたか。大酋長の名前、そう、アパッチといえば雄叫び。ん?私を食べて・・鉄の声が聞こえる。読友さんを真似てBGMを選ぶなら、Iron Maiden のRun To The Hillsしかない。2016/04/28

じゅむろりん

23
終戦直後の日本に突如出現した「アパッチ」なる鉄食う一族。彼らはガソリンを飲み、鋼を排泄し、人間社会にケンカをふっかける。かつて人間だった主人公の目を通して戦後日本と世界の情勢を加味した緻密な空想世界を堪能できます。かつて人間が進化して地球を乗っ取ったように、アパッチが人間に替わって地球を治めるのかを楽しめました。人としての幸せとは何かまで問いかけられているようで、考えさせられます。何よりも装丁がかっこいい!2017/06/04

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