内容説明
花や鳥の声で季節を感じるのと同じように、お菓子でも季節感を味わえる。それが和菓子のいいところ。季節の風物をすっかり取り入れて、お菓子にまとめる巧みさはおみごと。和菓子の奥深さと季節感を是非味わって。
目次
お菓子暦(一月(冬至 雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)―花びら餅
小寒 芹乃栄(せりすなわちさかう)―辻占 ほか)
二月(大寒 鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)―節分豆
立春 東風解凍(はるかぜこおりをとく)―今川焼 ほか)
三月(雨水 草木萌動(そうもくめばえいずる)―雛祭り菓子
啓蟄 蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)―草餅 ほか) ほか)
和菓子の歴史年表
極私的お菓子カタログ(饅頭;団子 ほか)
著者等紹介
平野恵理子[ヒラノエリコ]
イラストレーター、エッセイスト。山歩きや旅、着物、暦や年中行事など、暮らしについてのイラストとエッセイの作品が多数。1961年、静岡県生まれ。横浜育ち(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ねむねむあくび♪
58
本友さんに教えて貰った本♪とてもカラフルな挿し絵にうっとり…(*^^*)和菓子の歳時記と言ってもよい力作で読みごたえに大満足な1冊です♪個人的には白黒の『極私的お菓子カタログ』がお気に入り!色が無い分、画がストレートで、沢野ひとし画伯(笑)のようなユーモラスな印象も感じます♪饅頭に『こし餡よ』とお喋りさせたり(笑)平野さんがリラックスして、楽しみながら書いているのが伝わって来て良かったです(^^)♪まじめで丁寧なカラフルなページも、化粧してキレイで素敵なのですが、白黒のすっぴん(笑)ページも楽しかったー♪2013/10/19
nyanco
58
絵本よりもう少し詳しく…と思って探して辿り着いたのが本書。和菓子が写真でなく、敢えてイラストで描かれているのもイイ感じ。「七十二候」に合わせて紹介される和菓子達。『和菓子のアン』で気になって探したけれど巡り会えなかった『水無月』も紹介され、これは絶対来年はリベンジ予定!『求肥』は実は『牛皮』だったなんて知らなかったウンチクも綴られ、可愛いイラスト満載で手元に置きたくなる一冊。このイラストを使った絵本『和菓子の絵本 和菓子っておいしい!』もあすなろ書房から出版されたのでチェックしてみたいと思っています。続→2010/09/19
♪みどりpiyopiyo♪
50
花や鳥の声で季節を感じるのと同じように、お菓子でも季節感を味わえる。それが和菓子のいいところ… ■様々な季節に味わいたい和菓子を紹介するご本を読みました。二十四節気 七十二候。それぞれの候におすすめの和菓子が紹介されています。上菓子も駄菓子も、地方のお菓子も南蛮菓子も、同じように愛でているのが心地よく♪ ■3月は草餅や鶯餅の若草色に心も春めいて。この本を手元に置いて休日毎に和菓子屋さんに通ったら、どんなに楽しい事でしょう。和菓子友達募集しちゃおっかな ( ' ᵕ ' ) (2009年)(→続2020/03/03
あつひめ
34
茶道の心得を身につけたくなった。日本全国、こんなに繊細で季節感があって暮らしに密着している上品なお菓子がたくさんあるなんて・・・。外国のお菓子でもシルクのような食べるのが忍びないようなものも多いけど、やはり日本人の心の目で生まれたお菓子は外国の物に引けを取らないほど奥ゆかしくて・・・ゆっくりと味わいたくなる。自己流でもいいから御抹茶にそっと添えて楽しんでみたくなった。2012/01/25
らぴ
26
七十二候毎の季節に合わせた和菓子のイラスト入りの紹介。ページによだれが垂れそうな勢いで読んだ。和菓子にはこんなに四季を感じさせてくれるものなのだと再発見もあったが、全く知らなかった和菓子も紹介されていて驚いた。2010/06/12