出版社内容情報
タビストック・クリニックには,心に傷を負って生きる力を失った子どもたちや,子育てに大きな悩みを抱えた親たちが,毎日心理治療や相談を求めてやってくる。彼らの多くは,心に傷を負い,生きる力を失っていたり,混乱のために潜在的な力を全く発揮できないでいたりする子どもたちです。あるいは,子育てに大きな悩みを抱えた親御さんたちが相談にやって来ます。こうした心理治療の経験の中から,親子が互いを深く理解しあうことが,子どもの潜在的な力を育むために大切であることを,やさしく説き明かす。
目次
第1部 0歳の子どもを理解する(妊娠、出産、「親子の絆」;最初の6週間;生後3カ月から6カ月;生後6カ月から12カ月;母子分離を乗り切ること)
第2部 1歳の子どもを理解する(すばらしき新世界;探索することの重要性;性格の芽生え;母親との分離;子ども自身の人生を歩んでいくこと)
著者等紹介
ボズウェル,ソフィー[ボズウェル,ソフィー] [Boswell,Sophie]
BA(Oxon),PGDip,MPsychPsych,MACP。タビストック・クリニックで訓練を受けた児童心理療法士である。ロンドン在住
ジョーンズ,サラ・ガスタヴァス[ジョーンズ,サラガスタヴァス] [Jones,Sarah Gustavas]
MA,MACP。ロンドンのグレート・オーモンド・ストリート病院に勤務するコンサルタント児童青年心理療法士であり、タビストック・クリニックの客員講師でいくつかのセミナーで指導している。中学校や高校でのスクールカウンセリングの経験があり、現在は、5歳以下の子どもを持つ親への短期のカウンセリングの研究をしている
平井正三[ヒライショウゾウ]
1994年京都大学教育学部博士課程研究指導認定退学。1997年英国タビストック・クリニック児童・青年心理療法コース修了。帰国後、佛教大学臨床心理学研究センター嘱託臨床心理士、京都光華女子大学助教授などを経て、現在、御池心理療法センターにて開業の傍ら、NPO法人子どもの心理療法支援会の代表を務める。2011年より大阪経済大学大学院人間科学研究科客員教授に就任
武藤誠[ムトウマコト]
2003年京都大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。専攻、臨床心理学。現職、淀川キリスト教病院精神神経科心理療法室(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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