出版社内容情報
本書は，英国学派精神分析の独立派の臨床家たちにより書かれている。長短さまざまな臨床例により，豊かな臨床素材が載せられている。独立派の精神をたどる上で，各々の展開が発達の道筋を追っているといえる。読者がこの本を読んで出会うのは，多種多様な主題や固定されない着想であろう。
目次
第１章 私は誰？そして私は誰のもの？―本当の自己の出現
第２章 内的同棲という概念
第３章 転移解釈は心的変化にどの程度必須なのか
第４章 居ない母親―スプリッティングは解決を求める自己愛的試み
第５章 対象と関係することから対象使用へ―ある臨床例
第６章 転移と逆転移に潜在する外傷の可能性
第７章 逆転移における性愛転移とその変遷
第８章 夢を見ることと白昼夢を見ること
著者等紹介
ジョンソン，スー［ジョンソン，スー］［Ｊｏｈｎｓｏｎ，Ｓｕｅ］
英国心理療法家協会正会員。精神分析的心理療法の専従個人開業者およびスーパーバイザー。以前、バードンＢａｒｄｏｎ青年期カウンセリング・心理療法センターにて、非常勤心理療法家として青年とその家族に関わっていた。英国心理療法家協会では、多くのコースを教えている
ルーゼンスキー，スタンリー［ルーゼンスキー，スタンリー］［Ｒｕｓｚｃｚｙｎｓｋｉ，Ｓｔａｎｌｅｙ］
英国心理療法家協会正会員。精神分析的心理療法の非常勤個人開業者。ロンドンのポートマン・クリニックＰｏｒｔｍａｎ Ｃｌｉｎｉｃ（タビストック・ポートマン全英健康事業トラスト）において、主席成人向け心理療法家を務めている。精神分析的結婚療法家協会の創設会員であり、ロンドンのタビストック結婚学研究所（タビストック・センター）において、副所長、臨床コーディネーター、訓練コーディネーターなどを務め、長年の間上級研究員を続けている。英国心理療法協会の臨床教育にたずさわっている
倉ひろ子［クラヒロコ］
１９４９年群馬県に生まれる。１９７３年国際基督教大学教養学部社会科学科卒業。１９７４年～１９７５年ニューヨーク州立大学大学院比較文化学専攻研究生。１９９５年日本臨床心理士資格認定協会認定臨床心理士資格取得。１９９８年奈良女子大学人間文化研究科博士課程比較文化学専攻修了。２００３年日本精神分析学会「認定心理療法士」資格取得。所属：１９９５年～現在、奈良臨床心理研究所（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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