感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
中瓦
2
あと四回は読む2012/05/24
Keita
1
社会と上手く折り合いを付けれない悩み、狡く立ち回れなければ競争から落ちていくことへの不安と孤独感は共感できるが、もし自分の周りにここまで精神を病む人がいれば困ったものだ。突然出てくる「太った女」の展開は驚く。20代に読んで以来、30年ぶりに読んだがサリンジャーの言葉の言い回し、文体に新しさを感じた。2024/04/22
べりも
1
グラス家のフラニーとズーイーの二人の物語。他人の言葉、振る舞いをエゴからの醜い行為だと断罪しながらも、自分にも思い当たる節があり、そこから逃れようとするフラニー。兄、ズーイーは他人や世界を自分とは関係ないものとして侮蔑する彼女に、知恵を持った上で世界を受け入れる道を示そうとする。言葉の端に滲み出る、自身の葛藤を噛み締めながら。ホールデンの苦しみからさらに一歩進み、くそったれな世界で生きることについて、やや輪郭のはっきりした答えが出たように思われる。それは自分の行為を通して、内なる神に近づくこと。2015/02/13
しょこ
0
世の中にたいして厭世的になったとき、そこから身を遠ざけることを考えるのではなく、今いる世界で生きていくことを考えなきゃいけないんだよな。自分らしさを失わず、世の中、周りの人間の愛すべき部分を模索しながら。巻末の井上謙治さんの書評が良かった。2011/06/15
バジル
0
やっと読めた、難しい。でも不思議と達成感があります。2011/05/20