内容説明
作者の真意はどこに?マリヴォー劇の最高傑作とされながらなぜこの作品はしばしば議論の対象となったのか。最新訳と鋭い試論・平明な解説で魅力の源泉に迫る。
目次
第1部 翻訳・マリヴォー『偽りの打ち明け話』三幕散文喜劇
第2部 解説と試論・マリヴォー劇の闇と真実(作品の時代相;時代の中の登場人物たち;肖像画と箱入りの細密肖像画―もう一つの時代背景;リアリズムの導入と古典主義の制約;ロマネスク(またはデュボワ)の侵入
主人公の行動の動機
解釈上の仮説
アラマントの葛藤と自立
身分差の劇
劇構造の変化・嘘の効用
技法上の特徴
演出小史と現代の視点)
著者等紹介
佐藤実枝[サトウミエ]
早稲田大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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