内容説明
長い歴史のなか、東北の人々は津波をはじめとする自然の脅威に幾度となくさらされてきた。東北各地に残る神社仏閣などの建築物、神楽、祭り、伝承の数々。そこに込められた自然との調和の思想、安全なまちづくりに向けていま、古人の知恵に学ぶ。
目次
第1章 研究の背景と視点(文化遺産と自然調和;安全性とは創造性である ほか)
第2章 東北の有形文化財(「祈り」としての建築物;関係団体による被害状況の調査 ほか)
第3章 東北の無形民俗文化財(東北の無形民俗文化財の概要;自然と早池峰神楽 ほか)
第4章 被災古民家の調査と復興の考え方(遠藤家住宅;千田家住宅 ほか)
第5章 祭礼・民俗芸能の再生とまちづくり(大槌の鹿子踊から;遠藤家住宅の保存修復と黒船祭の再興 ほか)
著者等紹介
中川武[ナカガワタケシ]
早稲田大学理工学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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