内容説明
大震災の記憶を刻む大地の公園を創ろう。地球との共生を学び、自然災害に備える知恵を日本列島に生きる次世代につなぐ、地質学・地形学からの提言。
目次
第1章 日本列島のジオの特徴(日本のジオの多様性;プレートテクトニクス ほか)
第2章 地震と震災(地震の原因;地震の分布と発生場 ほか)
第3章 ジオパーク(ジオパークとは;世界と日本のジオパーク ほか)
第4章 三陸地域のジオパーク構想(三陸地域のジオの特徴;いわて三陸ジオパーク構想 ほか)
第5章 震災復興のために(復興に向けた津波被災遺構保存の動き;環境省の復興国立公園構想 ほか)
著者等紹介
高木秀雄[タカギヒデオ]
早稲田大学教育・総合科学学術院教授。日本ジオパーク委員会委員、日本地質学会ジオパーク支援委員会委員。1955年東京都生まれ。千葉大学理学部卒業、名古屋大学大学院理学研究科博士前期課程修了。専攻は構造地質学(テクトニクス)。博士(理学)名古屋大学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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こばこ
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三陸は「防災」も掲げてジオパークをやっているということで、どのようにジオと防災を絡めたストーリーを作っているのかと興味を持ってみてみましたが、メインで語られていた地質の話と、津波の話をつなげるものがなく(または乏しく)、ここに対するアイデアがなかったのかな、と思わせます。 (「ジオの多様性」の話で列挙されていましたが、繋がりがないとやはり同じ看板でやるには弱いようには思えます) そうであるならば、防災ツアーという、別の立派な看板のつくものに「ジオ」と付けなくてもいいように思うのですが…。 2015/06/05