出版社内容情報
今日、縄文の時代像が多様になっている。縄文文化の範囲や地域性、社会の複雑化など、気鋭の研究者たちが論じ、研究の到達点を示す。今日、考古学のみならず年代学や動植物学・人類学などの理化学的分析方法により、縄文時代人は「豊かな狩猟採集民」として描かれるようになった。一方で、縄文の時代像が研究者によって大きく異なる状況が発生してきている。縄文文化の範囲や地域性、社会の複雑化など、気鋭の研究者たちがさまざまな視点から論じ、縄文時代研究の到達点を示す。
はじめに…山田康弘/Theme 1 縄文時代・文化の来歴(縄文時代はどのように語られてきたのか…山田康弘)/Theme 2 縄文文化の範囲(縄文文化における北の範囲…福田正宏/縄文文化における南の範囲…伊藤慎二)/Theme 3 縄文文化の地域性(東日本の縄文文化(東北地方を中心に)…菅野智則/中部日本の縄文文化(中部・東海地方を中心に)…長田友也/西日本の縄文社会の特色とその背景―関西地方を中心に…瀬口眞司)/Theme 4 縄文社会をどのように捉えるか(環状集落にみる社会複雑化…谷口康浩/縄文社会複雑化と民族誌…高橋龍三郎/縄文社会をどう考えるべきか…阿部芳郎)/総括―弥生文化から縄文文化を考える…設楽博己
山田 康弘[ヤマダ ヤスヒロ]
1967年、東京都生まれ。1994年、筑波大学大学院博士課程歴史人類学研究科中退、博士(文学)。現在、国立歴史民俗博物館教授。 ※2017年2月現在【主要編著書】『人骨出土例からみた縄文の墓制と社会』(同成社、2008年) 『生と死の考古学―縄文時代の死生観―』(東洋書店、2008年)、『老人と子供の考古学』(歴史文化ライブラリー、吉川弘文館、2014年)
国立歴史民俗博物館[コクリツレキシミンゾクハクブツカン]
内容説明
今日、考古学のみならず年代学や動植物学・人類学などの研究成果により、縄文の時代像が多様になってきている。縄文文化の範囲や地域性、社会の複雑化など、気鋭の研究者たちが論じ、縄文時代研究の到達点を示す。
目次
1 縄文時代・文化の来歴(縄文時代はどのように語られてきたのか)
2 縄文文化の範囲(縄文文化における北の範囲;縄文文化における南の範囲)
3 縄文文化の地域性(東日本の縄文文化;中部日本の縄文文化;西日本の縄文社会の特色とその背景)
4 縄文社会をどのように捉えるか(環状集落にみる社会複雑化;縄文社会の複雑化と民族誌;縄文社会をどう考えるべきか)
総括―弥生文化から縄文文化を考える
著者等紹介
山田康弘[ヤマダヤスヒロ]
1967年、東京都に生まれる。1994年、筑波大学大学院博士課程歴史人類学研究科中退、博士(文学)。熊本大学文学部助手、土井ヶ浜遺跡・人類学ミュージアム学芸員、島根大学法文学部准教授、同大教授を経て、国立歴史民俗博物館教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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