内容説明
歴史的建造物の年代調査に、炭素14年代法が大きな成果をあげるようになった。最新の測定法の原理から、宮島や鞆の浦の町家、鑁阿寺本堂など実際の事例、年輪年代法などとの相互検証まで、年代研究の最前線へと誘う。
目次
1 古建築と炭素14年代法(古民家の14C年代研究;古民家部材のはかり方)
2 年代研究への応用(民家編年と測定年代―宮島・鞆の浦の町家;東北最古級の民家―滝沢本陣横山家住宅主屋および本陣座敷の建築年代に関連して;柱刻銘は弘安九年 国宝大善寺本堂;鑁阿寺本堂にみる中世寺院建築の重層性)
3 年代研究の可能性(討論・質疑)
著者等紹介
坂本稔[サカモトミノル]
1965年静岡県に生れる。1994年東京大学大学院理学系研究科化学専攻博士課程修了、博士(理学)。現在、国立歴史民俗博物館教授、総合研究大学院大学教授
中尾七重[ナカオナナエ]
1957年大阪府に生れる。1998年千葉大学大学院自然科学研究科環境科学専攻博士課程修了、博士(工学)。現在、武蔵大学総合研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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