民衆史を学ぶということ

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  • サイズ B6判/ページ数 248p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784642079570
  • NDC分類 210.01
  • Cコード C1021

内容説明

「民衆史」とは何か。近世史研究の泰斗が、歴史学を志すきっかけとなった敗戦の日の思い出を語り、在来の技術と民衆、天皇制と民衆意識、幕末の「世直し」観、戦後歴史学の展開と今後の展望を分かり易く指し示す。

目次

1 近世の国家と天皇(近世国家論;前近代における民衆の変革意識と天皇―幻想の「王」と「王孫」意識をめぐって ほか)
2 近世社会の展開と民衆(松の愬え;「名子抜け」をめぐって ほか)
3 近世の技術と科学(日本における在来技術と社会;地域を越え、広く読まれた技術書 ほか)
4 現代と歴史学(戦後歴史学の展開と現在;現代が見えてくる歴史学 ほか)

著者等紹介

佐々木潤之介[ササキジュンノスケ]
1929年秋田県に生まれる。1953年東京大学文学部国史学科卒業。以後、一橋大学教授、神奈川大学教授、早稲田大学教授、文学博士。2004年1月23日没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

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従来の歴史は、とかく、経済や政治、法制に傾斜してきたが、1970年代からは生活史とか、社会史、女性史や家族、地域史などの様々な分野が開拓されていったという(51ページ)。これらの動向は好ましいことであり、英雄の歴史以外にも、歴史の本体はふつうの市民の生きる様であり、それらの集積が歴史を司っているのだということを改めて考えさせられる好著である。増田四郎先生や、阿部謹也先生のお名前もあり、日本に限らず、和洋様々な歴史へのアプローチの豊かさをも感得できた。宮本常一先生の民俗学も包摂され、学際的な色彩もある。2012/07/12

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