内容説明
東北アジアの落葉広葉樹林帯(ナラ林帯)には樹皮文化が広く分布している。日常の容器類から船までシラカバなどの樹皮で作っている。同じナラ林帯に属する東日本にも樹皮文化が広く分布していたはずだ。今迄論じられてこなかったこの点をはじめて体系的に明らかにしたのが本書である。
目次
第1編 暮らしの中の樹皮利用(江戸時代以前の樹皮利用;近現代の樹皮利用)
第2編 日本樹皮加工技術の体系(伝統的樹皮採取法;伝統的樹皮利用法)
第3編 縄紋時代の樹皮加工(遺物から観察される樹皮加工技術;縄紋時代から継承された植物性素材の組織方法)