出版社内容情報
「加賀百万石」と称された前田家。藩政史料から加賀藩の村落支配体制や寺院統制の実態を分析。その領国社会と支配の実態を探究する。「加賀百万石」と称され、近世期日本最大の大名であった前田家。金沢を本拠として、その領地は能登・越中にも及んだ。加賀藩の藩政史料や寺社由来書上などの史料から、その村落支配体制や寺院統制の実態を分析。藩祖である前田利家、二代利長の事績や幕末における金沢町の救恤などにも触れ、その領国社会と支配の実態を丹念に探究した注目の1冊。
近世的支配と村落社会(天正期年貢算用状の考察―能登国前田領における/近世前期奥能登の村落類型/割地制度と近世的村落―割地制度研究に関する覚書)/農業生産と農政(改作仕法と農業生産/多肥集約化と小農民経営の自立/加賀藩中・後期の改作方農政/付論 幕藩制構造論の軌跡―佐々木説を中心に)/寺院統制と賤民支配・救恤(加賀藩国法触頭制の成立―善徳寺文書を中心に/加賀藩初期の寺院統制―道場役と屋敷改め/加賀藩における賤民支配/幕末期の金沢町における救恤)/前田氏領国の形成(「一番大名」前田氏/前田利家の立身/「前田利長の進退」補説)/?澤裕一先生年譜/?澤裕一先生著作目録
?澤 裕一[タカザワ ユウイチ]
内容説明
「加賀百万石」と称され、近世期日本最大の大名であった前田家。金沢を本拠として、その領地は能登・越中にも及んだ。加賀藩の藩政史料や寺社由来書上などの史料から、その村落支配体制や寺院統制の実態を分析。藩祖である前田利家、二代利長の事績や幕末における金沢町の救恤などにも触れ、その領国社会と支配の実態を丹念に探究した注目の一冊。
目次
第1部 近世的支配と村落社会(天正期年貢算用状の考察―能登国前田領における;近世前期奥能登の村落類型 ほか)
第2部 農業生産と農政(改作仕法と農業生産;多肥集約化と小農民経営の自立 ほか)
第3部 寺院統制と賎民支配・救恤(加賀藩国法触頭制の成立―善徳寺文書を中心に;加賀藩初期の寺院統制―道場役と屋敷改め ほか)
第4部 前田氏の領国形成(「一番大名」前田氏;前田利家の立身 ほか)
著者等紹介
〓澤裕一[タカザワユウイチ]
1932年富山県に生まれる。1960年京都大学大学院文学研究科博士課程国史学専攻単位取得満期退学。金沢大学法文学部助教授、同大学文学部教授、金沢学院大学教授などを歴任。2015年12月8日死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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