有斐閣アルマ
都市社会学・入門

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  • サイズ B6判/ページ数 311p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784641220157
  • NDC分類 361.78
  • Cコード C1336

内容説明

伝統的な学説・方法から、最新の議論や事例までを網羅しています。事例には横浜、原宿などのまちづくり、上海やムンバイなど発展の著しいアジア都市の現状、阪神・東北の震災復興の動向まで盛り込んだ都市社会学の新しいスタンダードテキストです。

目次

都市社会学の問い
第1部 都市化とコミュニティの変容―都市はなにを生みだすか(都市社会学の始まり―シカゴ学派;アーバニズム―都市の社会的効果;都市生態学と居住分化―都市の社会‐空間構造;地域コミュニティ―その都市的形態と課題;都市と社会的ネットワーク―親族・隣人・友人)
第2部 都市の危機と再編―なにが都市を生みだすか(都市圏の発展段階―都市化・郊外化・再都市化;情報化・グローバル化と都市再編―新都市社会学からの展開;インナーシティの危機と再生―労働力の移動とエスニック・コミュニティの生成;郊外のゆくえ―均質から多様へ)
第3部 時間と空間のなかの都市―いかに都市とかかわるか(都市再生と創造都市―横浜;文化生産とまちづくり―渋谷区神宮前「裏原宿」;アジアの都市再編と市民―ソウル・上海・ムンバイ;ボランティアと市民社会―社会を動かす新たな主体;都市の防災力と復興力―現代都市が災害に向きあうとき)

著者等紹介

松本康[マツモトヤスシ]
1955年、大阪市に生まれる。1984年、東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。名古屋大学文学部助教授、東京都立大学大学院都市科学研究科教授などを経て、立教大学社会学部教授。元日本都市社会学会会長(2003年9月~2007年9月)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

そ吉

3
都市社会学的な視点で都市を切取り読み解く事を、比較的最近の事例である東日本大地震後の防災コミュニティやボランティアなどのテーマを入れて各章毎にさまざまな研究者によりかかれている。 地理学や歴史学的な記述もあるが、それも含め社会学の多様性が分かる。 ★★★☆☆2022/11/16

センケイ (線形)

3
社会学というとあまり都市のイメージがなかったが、人口の大部分を含み、複雑な魅力を持つ都市こそ、本の存在を知って即欲しくなるものだった。人口動態にとどまらずコミュニティの衰退・再生成や、NPOの活性化、産業の変化など多岐にわたっており、それぞれに強く惹き付けられ、さらに深く知りたくなりる。興味が尽きない。幅広い分駆け足ではあるが、ブックガイドが添えられる点がありがたい。海外の動向と並行して国内の動向も描かれ身近である点も楽しいが、丁度読んでいた国内の経済(都市化)政策などの話とも関連しあってより楽しめた。2017/05/31

awok

2
再読です。都市社会学について体系的にまとめられた本は少ないのでありがたいです。入門書である一方で後半には文化都市の応用研究が記述されているために、前半で得た基礎知識をもとに都市を実際に検討していくプロセスが成立しているのが個人的に素晴らしいと思いました。2020/01/29

八雲

2
社会学のレポートの参考文献なので読みました。ボランティアについての章が興味を引きました。日本では政治や行政はNPOやボランティアが大き力を持つことを求めてないと思います。できれば行政の下請け的な仕事をしてくれることを求めている。しかし行政によってできるだけ管理していきたいという発想では立ち行かなくなっていることは、誰の目にも明らかです。新しい力を取り入れるだけの開かれた行政という意識がないと、これからの行政はますます難しくなっていくと思います。やはりお上という権力意識が邪魔をしていると思います。2015/10/29

hosakanorihisa

2
久しぶりに本を読んだ。都市社会学の教科書だが、都市にまつわる学問を網羅的に俯瞰できてよかった。都市をテーマに写真を撮るなら、一読して損はない。何が都市の成長を即すのか?モノではなく知識生産である、という都市社会学の答えは写真家としての自信を深めた。2015/05/03

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