内容説明
冷戦の終結から二十数年が過ぎ、冷戦を完結した歴史的事象として議論することが可能になった。第二次世界大戦後まもなくヨーロッパで始まった冷戦は、やがて東アジアに押し寄せ、朝鮮半島で熱戦に転じた後、東南アジア、中東、そしてアフリカに波及した。しかしながら、一九八〇年代末のヨーロッパ情勢の急転が冷戦の終結をもたらした。この間、冷戦の二大主要当事国である米ソの間の直接的軍事紛争はついに起きなかったが、一九六二年秋のキューバ・ミサイル危機は両国を核戦争寸前にまで追い込んだ。冷戦とはいったい何であったのか。冷戦終結後の豊富な史料公開と最新の学術的成果をふまえつつ、冷戦の特性・特徴、冷戦勃発の国際的背景を考察した上で、冷戦の開始から展開、終結にいたる史的展開を、アメリカ外交史の文脈に置いて分析・考察する。
目次
序章 冷戦とは何か
第1章 アメリカの外交的伝統
第2章 冷戦の始まり
第3章 冷戦の変容とデタント外交
第4章 冷戦の終結
終章 冷戦とアメリカ外交
著者等紹介
佐々木卓也[ササキタクヤ]
1958年北海道に生まれる。1981年一橋大学法学部卒業。1985‐87年、オハイオ大学大学院留学。1988年、一橋大学大学院法学研究科博士課程単位修得。関東学院大学法学部専任講師、同助教授、立教大学法学部助教授、イェール大学客員研究員(1997‐99年)などを経て、立教大学法学部教授(アメリカ外交史専攻)、博士(法学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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